【東京11R・NHKマイルC】

◎(11)シャンパンカラー

○(5)シングザットソング

▲(2)モリアーナ

日刊スポーツ金曜本紙にも書いてありましたように、NHKマイルCは2桁人気馬が過去27回中17回馬券圏内に来ている非常に難解なG1です。昨年など18番人気のカワキタレブリーが秋にマイルCSを勝つセリフォス(1番人気)をかわしてNHKマイルC恐るべしを見せつけました。

当時カワキタレブリーは小柄な馬がマイナス12キロと馬体減で、しかもパドックではイレ込んでいました。それでも2歳時にはデイリー杯2歳S(7頭立て7番人気)3着の実績がありましたので、2007年18番人気3着のムラマサノヨートーよりは可能性が高かったかもしれません。

2桁人気でNHKマイルCを激走した馬は前走負けている馬が多いのですが、ムラマサノヨートーはNZT14着からの巻き返し。前々走500万下を勝った際も12番人気でのものでした。2桁人気で好走した17頭中、前走勝っていたのは2001年12番人気3着のサマーキャンドル、2009年13番人気3着のグランプリエンゼル、2014年17番人気2着のタガノブルグの3頭のみ。最近の2頭は1200~1400メートルのオープン特別(橘S)を勝ってのもので距離が長いと考えられたようです。

今年それに当てはまりそうなのはタマモブラックタイだと思いますが、前走の勝ちっぷりがギリギリで手を出せませんでした。残りの前走負けていた14頭で目立つのは、過去に重賞を勝っていた馬が多いということです。

2008年14番人気3着ダノンゴーゴー(ファルコンS)、2009年10番人気1着ジョーカプチーノ(ファルコンS)、2012年15番人気3着クラレント(デイリー杯2歳S)、2016年12番人気3着レインボーライン(アーリントンC)、2017年13番人気2着リエノテソーロ(全日本2歳優駿)、2019年15番人気2着ケイデンスコール(新潟2歳S)で今年当てはまりそうなのは○シングザットソング(フィリーズレビュー)だと考えています。

桜花賞からの巻き返しがここ10年で4頭(2勝2着2回)いますし、2桁人気で激走した17頭の中にも前走桜花賞だった馬が2頭(2005年10番人気2着デアリングハート、2007年17番人気1着ピンクカメオ)いました。

○シングザットソングはゲート難を克服するまでの負担が大きく、正攻法で伸びを欠いた桜花賞は完全に力負けでしたが、本来の差す競馬に徹すれば鞍上吉田隼騎手では崩れたことがないだけに巻き返しがあっても驚けないでしょう。

◎シャンパンカラーは東京マイル2戦2勝。新馬戦はスローペースを上がり33・4秒の末脚で差し切り、2戦目ベゴニア賞は逃げて上がりの競馬に持ち込み差し返し気味に押し切りました。京成杯は先行して伸び切れませんでしたが距離が長かったとみれば度外視出来るでしょう。○シングザットソングもですが、ドゥラメンテ産駒の大物はサンデーサイレンスクロスのない馬が多く、◎シャンパンカラーも道悪はこなせるとみています。今回の鞍上内田博幸騎手はNHKマイルCを2桁人気で馬券圏に入った17頭の内、唯一2回(ピンクカメオ、グランプリエンゼル)激走させている騎手です。

NHKマイルCと最も相性がいいのが今回▲モリアーナに乗り替わる横山典騎手で、過去21回の騎乗で【3・6・2・10】と圧倒的な成績を残しています。▲モリアーナも2番人気に支持された阪神JFで折り合いを欠いて12着惨敗したように難しい馬で、しかも詰めの甘さも残っています。それでもここ2戦3着(0・0秒差)、4着(0・3秒差)と崩れてはいませんので、鞍上得意の末脚に懸ける乗り方をすればアッと言わせる可能性もあるとみて3番手評価にしました。

馬連(11)-(5)(2)

3連複(2)(5)(11)

3連単(11)(5)(2)、(11)(2)(5)、(5)(11)(2)、(2)(11)(5)

計7点×2000円=1万4000円


【新潟11R・新潟大賞典】

◎(7)カレンルシェルブル

○(15)スパイダーゴールド

▲(16)ハヤヤッコ

☆(8)モズベッロ

東京競馬場は日曜朝から雨が降る予報ですが、雨量はそれほどでもない可能性もあります。それに対して新潟競馬場は土曜から日曜までずっと雨という予報だけに、開幕週からそれほど時計が速い馬場ではない馬場がさらに悪化する公算が大きいでしょう。ここは道悪巧者の馬と得意そうに見える馬だけを狙いたいと思います。

◎カレンルシェルブルはやや重の前走福島民友Cを大外を回って楽勝。新潟芝2000メートルでも3勝クラスを外一気で勝っていますので57キロでも死角はないとみました。

ここで1番人気になりそうな○スパイダーゴールドは4連勝中。ラーゴムの半弟で父ダイワメジャーならば道悪は苦にしないでしょうし、56キロのハンデは他が背負っている分かなり有利だと思います。

▲ハヤヤッコの58・5キロは厳しいですが、道悪の函館記念を57キロで勝っていますし新潟芝も1戦1勝。ダートでもレパードSを勝っているように左回りの方が安定して走る馬です。

☆モズベッロは重馬場の大阪杯でコントレイル、グランアレグリアに先着した印象が強く、他にも宝塚記念(やや重)でクロノジェネシスの3着もありますので57・5キロのハンデは逆に恵まれたかもしれません。1年ぶりを2回たたいて1・0秒差、0・8秒差と徐々に差を詰めていますので、極悪馬場になれば一発の魅力はあるとみています。

馬単(7)=(15)

3連複(7)(15)-(16)(8)

3連単(7)→(15)→(16)(8)、(15)→(7)→(16)(8)

計8点×700円=5600円

2レーストータル1万9600円

(先週までマイナス18万6000円。回収率47・7%)