<セレクトセール2022>◇2日目◇当歳馬セッション◇12日◇北海道・苫小牧市
国内最大の競走馬セリ「セレクトセール2022」は2日目の当歳セリが行われ、236頭が上場し225頭が落札。総売上は128億9250万円、落札率は95.3%、落札平均額は5730万円を記録した。「ウマ娘」の親会社サイバーエージェントの藤田晋社長はこの日も9頭を購入。マニーズオンシャーロットの2022を筆頭に8頭が億超えだった。最高落札額は最終世代ドゥラメンテ産駒のシャンパンエニワンの2022で、3億2000万円で落札された。
吉田照哉氏の総括
セールの前は社会情勢の影響を心配していたが、高額馬だけではなく、幅広い価格帯で全体的に底上げされたような結果になった。海外からの購買者も多かったが、日本国内でも競馬に興味を持っている人が増えているのも市場に良い影響を与えてくれたと思う。売却率を考えれば究極のせりと表現できると言って良いのではないか。特に繁殖牝馬に関しては海外のチャンピオン級の牝馬が次々に導入されて、血統レベルも上がっているし、馬を作る、見せるという技術も上がっている。来年はコントレイルの仔が当歳市場に上場されると思うし、楽しみにしていてください。
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541番 ミカリーニョの2022(牡、父サートゥルナーリア)
今年の大トリは新種牡馬サートゥルナーリア産駒。母はファンタジーS勝ちミスエルテの妹。一声目は5000万円のコール。声かけは止まらずあっさり億超え。2億2000万円で(株)ヴェルが落札。
488番 メダリオンモチーフの2022(牡、父ミスターメロディ)
19年高松宮記念馬ミスターメロディの初年度産駒で今セール唯一の上場馬。4000万円で小川眞査雄氏が落札。
476番 チェロキーメイドンの2022(メス、父キズナ)
祖母は米2歳牝馬チャンピオン。近親の3冠馬コントレイルを所有した前田晋二氏が8800万円で落札。
464番 キャリコの2022(牡、父モーリス)
母はヴィクトリアM2着、重賞3勝馬プリモシーンの全姉。3500万円からスタートし、1億3000万円でまたまた藤田晋氏が8頭目の億超えを落札。
452番 リリレフアの2022(牡、父スワーヴリチャード)
近親に国内外G1・4勝リスグラシュー。2000万円からスタートし、9200万円で松田和志氏が落札。
429番 トレジャリングの2022(牡、父アドマイヤマーズ)
香港マイルなど国内外マイルG1・3勝の父アドマイヤマーズは当歳が初年度産駒。2500万円からスタートし、1億4500万円で藤田晋氏が7頭目の億超えを落札。
426番 ラーゴブルーの2022(メス、父エピファネイア)
母は牝馬限定のダートグレード勝ち。近親にデニムアンドルビー、トゥザヴィクトリーの良血。3500万円からスタートし、1億3000万円で藤田晋氏が落札。
419番 シャンブルドットの2022(牡、父フィエールマン)
当歳が初年度産駒の新種牡馬フィエールマン。現役時は菊花賞、天皇賞・春と長距離G1を3勝。2000万円からスタートも着実に値を上げ、2億1000万円で(株)ダノックスが落札。
410番 フローレスダンサーの2022(牡、父ロードカナロア)
祖母はG1・2勝馬ダンスインザムード。4000万円からスタートし、2億6000万円で冠名「ミッキー」の野田みづき氏が落札。
396番 オールドタイムワルツの2022(メス、父エピファネイア)
現3歳の兄は20年セレクト1歳セールに上場され億超えで落札。3000万円スタートし、1億4500万円で原村正紀氏が落札。
原村正紀氏
「2か月くらい前に信頼できる調教師の先生と一緒に初めて見たときから良いイメージを持っていた馬で、どうしても欲しいと思っていたので落札できて嬉しいです。競っているときはドキドキしていましたが、無事に落札できてほっとしています。縁あって手に入れた馬なので、このあとは頂点目指して頑張って欲しいと思います」
393番 シャンパンエニワンの2022(牡、父ドゥラメンテ)
ドゥラメンテ最終世代の1頭。5000万円からスタートし、9000万円から一気に2億円のコール。その後も値は上がり3億2000万円でレッドホースが落札。
386番 ミスエーニョの2022(メス、父キズナ)
姉にファンタジーS勝ちミスエルテ。3500万円からスタートし、1億8500万円で国本哲秀氏が落札。この日20頭目の億超え。
国本哲秀氏
「私はダービーを夢見ているので、実は牝馬はよく見ていなかったのですが、一緒に来ている友人がとても気に入った馬で、いわゆる美人顔。たくさんの方々が欲しい馬だと評価したから、このような価格になったと思います。競走馬としてデビューするまではその友人と夢を共有しながら楽しみたいと思いますし、競走馬となったあとも夢とロマンを託し続けられるような馬になって欲しいと思います」
381番 シェルズレイの2022(牡、父シュヴァルグラン)
姉に大阪杯勝ち馬レイパパレ。2000万円からスタートし、8200万円で冠名「サトノ」の里見治氏が落札。
380番 ヤマノフェアリーの2022(牡、父エピファネイア)
近親にデニムアンドルビー。3000万円からスタートし、1億6000万円で長谷川祐司氏が落札。
長谷川祐司氏エージェント竹内啓安氏
「オーナーがコンスタントに活躍馬を送り出すフェアリードール系で、成功しているエピファネイア産駒。当歳の今時期としては馬体も良いし、歩かせても素晴らしい働きでした。長谷川オーナーがとても気に入っている馬で、私自身も東京競馬場の2400メートルを走らせたいイメージがありますのでクラシックを狙えるような存在に育ってほしいと思っています」
374番 グローバルビューティの2022(牡、父リアルスティール)
373番 カレドニアロードの2022(メス、父キズナ)
367番 モシーンの2022(牡、父エピファネイア)
母は豪G1・4勝の名牝。姉に重賞3勝馬プリモシーン。1歳上の兄は昨日セールの最高額4・5億円で落札。7000万円からスタートであっさり億超え。3億円でビッド。(株)ヴェルが落札。
364番 ゴールデンフレアーの2022(牡、父McKinzie)
米G1・4勝馬の父は当歳が初年度産駒。2000万円で寺田千代乃氏が落札。
359番 サザンスターズの2022(牡、父ミッキーアイル)
姉に今年の牝馬2冠スターズオンアース。近親にもスタセリタ、ソウルスターリングとG1馬がズラリ。1億4000万円で(株)ダノックスが落札。
357番 アトミカオロの2022(牡、父ドゥラメンテ)
353番 シーズアタイガーの2022(牡、父エピファネイア)
母は米2歳牝馬チャンピオン。セレクトセールで2歳上の兄は2・7億円、1歳上の姉は2億円で落札。(株)NICKSが2億8000万円で落札。
(株)NICKSエージェント竹内啓安氏
「成功しているエピファネイア産駒で、母系にあるスピード血統も魅力でした。血統はもちろん、馬体、歩様も素晴らしく、今年のセレクトセール2日間で、1番の注目馬だと思いましたので、どうしても手に入れたかった馬です。先々はクラシックを狙えるような馬に育ってほしいと思いますが、競走馬としてはもちろん、素晴らしい馬体の持ち主ですから繁殖牝馬としても期待しています」
350番 ヴィアフィレンツェの2022(牡、父レイデオロ)
348番 アットザシーサイドの2022(牡、父エピファネイア)
340番 ワッツダチャンセズの2022(牡、父エピファネイア)
339番 ラルケットの2022(牡、父サートゥルナーリア)
父レイデオロの半兄は、前日1歳馬部門で2億2000万円で落札。7000万円からスタートし、3億円で金子真人ホールディングス(株)が本日初めての落札。
337番 スクールミストレスの2022(牡、父サトノダイヤモンド)
332番 マニーズオンシャーロットの2022(牡、父ロードカナロア)
330番 ポジティブマインドの2022(牡、父ドゥラメンテ)
325番 アウェイクの2022(牡、父ブリックスアンドモルタル)
父エピファネイアの半兄は、前日1歳馬部門で2億5000万円で落札。3000万円からスタート。早々に2億円を突破し、3億1000万円で「ショウナン」の冠名でおなじみの国本哲秀氏が落札。
国本哲秀氏
「ディープインパクト、キングカメハメハがいなくなってみんなが次の種牡馬を探している中、これから産駒をデビューさせるブリックスアンドモルタルには大きな魅力を感じています。この馬は何度も牧場に足を運んで成長ぶりを見させてもらっていますが、自分の夢をかけるに相応しい、魅力な馬だと感じました。この馬はデビューまで早くても2年ありますが、その間にこの馬に携わるすべての人たちと夢を共有したいと思います」
322番 ベルダムの2022(牡、父エピファネイア)
母の全妹に2012年牝馬3冠でG1・8勝のジェンティルドンナ。5000万円からスタートし、値が進み1億7000万円で里見治氏が落札。
316番 カゼルタの2022(牡、父サートゥルナーリア)
父は皐月賞馬のサートゥルナーリア。当世代が初年度産駒。3000万円からスタートし、1億4000万円で(株)ダノックスが落札。本日1頭目の同産駒の落札。
313番 シャンボールフィズの2022(メス、父シスキン)
愛2000ギニーを制した父の初年度産駒。近親にクレスコグランド、アプリコットフィズなど重賞馬。3700万円で保坂和孝氏が落札。
310番 コールバックの2022(牡、父ドゥラメンテ)
母は米・2歳G1ラスヴィルヘネスSの勝ち馬。5000万円からスタートし、活発な声がけが続き早々に2億円を突破。2億6000万円でビクトリーサークルが落札。本日1頭目のドゥラメンテ産駒の落札。
309番 ピュリティゴールドの2022(メス、父ルヴァンスレーヴ)
チャンピオンズCなどダートG1・4勝馬の父は当歳が初年度産駒。近親にはマイルCS勝ち馬ハットトリック。1700万円で佐伯由加理氏が落札。
303番 エルディアマンテの2022(牡、父ナダル)
初年度産駒の父ナダルは現役時4戦4勝でアーカンソーダービー馬。近親にディアデラノビア、ドレッドノータスなど重賞勝ち馬。2900万円で池谷誠一氏が落札。
302番 レディイヴァンカの2022(牡、父キズナ)
母は米G1・スピナウェイSの勝ち馬。5000万円からスタートし、1億2000万円で「ウマ娘」でおなじみ藤田晋氏が落札。
301番 チェリーコレクトの2022(牡、父レイデオロ)
当歳セールは昨年に続きレイデオロ産駒がトップバッター。兄にホープフルS3着のワーケア。一声目は5000万円のコールも億超えとはならず。8600万円で河合純二氏が落札。
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