ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)がJRA通算44勝目を挙げ、19年に当時デビュー4年目の藤田菜七子騎手がマークしたJRA女性騎手年間最多勝記録(43勝)を更新した。勝利を受け、父で元JRA騎手の康成さん(44=現飯田祐厩舎の調教助手)がコメントを送った。

この日は自宅でレースを観戦。「家族全員で応援していました。オーナーさんや調教師の方々に強い馬を用意してもらっていたので、本当はもっと早く達成できれば良かったんですが。今日、達成できて良かったです」と、胸をなで下ろした。

記録更新の時が近づいても、周囲の康成さんら家族は自然体で接していたという。「本人も意識はしていなかったですし、彼女にもプレッシャーを与えないようにしていました」。9月上旬から約1カ月、白星から遠ざかる期間もあったが「勝てない時ほど、焦ってもしょうがないですからね。1つ勝つのが大変なのは私も、家族も分かっていますから」と、普段通りに温かく見守ってきた。

まだまだ快進撃に期待がかかる1年目シーズンには「まずは12月までケガをしないように。ケガをしては元も子もないですからね」と、思いやった。改めて、関係者各所に感謝を述べ、「オーナーさんや調教師の方に応援してもらって、チャンスをいただいている。少しずつ結果を出して、評価をしていただいて。それを続けて、信頼を勝ち取っていくしかないので。騎乗依頼がないと、レースにも参加できませんからね。今は目の前のチャンスを1つずつものにして、コツコツと積み上げていってくれればと思います」と、エールを送った。