キタサンの血が生産界のトレンドとなった。25日、多くの種牡馬を繋養(けいよう)する社台スタリオンステーション(北海道安平町)が23年度の種牡馬別種付け頭数を発表した。最も多くの繁殖牝馬と交配を行ったのは242頭のキタサンブラック(牡11)。次点のコントレイル(牡6)、マインドユアビスケッツ(牡10)の211頭を大きく上回った。

同馬の産駒は世界ランキング1位で国内外G1・4連勝中の年度代表馬イクイノックスをはじめとする4歳世代が初年度産駒だ。3歳世代はソールオリエンスが皐月賞を勝ち、2歳世代は連対率44・4%(出走9頭=25日時点)をマークしている。大物を出しつつ、成績を安定供給するのが同産駒の特徴でもある。

初年度の18年に130頭だった種付け頭数は一時は20年92頭まで落ち込んだが、産駒の活躍にともなって評価が急騰。21年102頭、22年に自己最多となる178頭と交配し、今年は初めて200頭を上回った。種付け料が22年500万円から今年は倍付けの1000万円となっても、需要は高かった。

同SSの種付け頭数上位馬は以下の通り。

キタサンブラック 242頭

コントレイル 211頭

マインドユアビスケッツ 211頭

サートゥルナーリア 201頭

エフフォーリア 198頭