ジャパンC優勝でG1・6連勝を決めたイクイノックス(牡4、木村)が現役生活を終えることが30日、同馬を所有する(有)シルクレーシングの米本昌史代表から発表された。有馬記念参戦見送り、引退種牡馬入りの発表を行ったあとの米本代表の一問一答は以下の通り。
(以下、質疑応答)
-北海道への移動、引退式など今後の予定は
米本代表 日程に関しましては正直今日、今(引退を)発表いたしましたので、これからJRAさんとの協議になります。こういう馬ですので、できれば健康であれば引退式をやってあげたいなと。ファンの前でもう1度見せたいなと思っていますので、日程等々はこれからJRAさんと協議に入ります。
-この馬のベストレースは
米本代表 本当にどのレースも非常に印象深くて、競馬場で本当に大きな声を出して応援したというところで言うと昨年の天皇賞・秋のパンサラッサを前に見ながらの最後の直線になりますが、今年で言いますとドバイシーマC、その後の宝塚は正直難しいレースだなと改めて思ったところではありましたけど、やはり強さを見せてくれました。特に秋の2レースというのはドバイと同じように本当に強い馬の競馬、誰もが本当に強かったねと思うような素晴らしいパフォーマンスだったと思いますし、特にこの夏を超えてからのあの馬の成長、完成度といいますか、非常にしなやかで力強くて美しいあの走りを目の当たりにした時に、本当にすごい馬に携わらせてもらったなと思っております。
-ジャパンCのレーティングが133と出た
米本代表 レーティングに関しましてはいろんな人が決めることだと思いますけど、世界トップの評価をいただいているということは間違いないと思うので、本当にすごいの一言ですね。
-現在の体調について
米本代表 レースの疲れ、というものでございまして特にけがなどはございません。中3週という調整に関しましては天皇賞からジャパンCと同じになると思いますけど、現場の調整の仕方は一つの無駄もない状態で迎えなければいけない、かなり厳しい間隔になりますので、今回の疲れから有馬記念を鑑みると万全ではないという(判断に至りました)。
-シンジゲートなど決まっていることは
米本代表 正直私がお話しすることはあまりないんですけれども、素晴らしいオファーと申し上げた通りで最大規模の評価をいただいたというふうに思っております。
-来年もっと強くなるのではというファンの方も多い。迷われた部分もあったと思うが一番の引退の決め手は
米本代表 私の立場からしますと(種牡馬として)大きな評価をいただいているというのが大きな決断のポイントかなと思います。もう1つは本当に素晴らしいレースを見せてもらって、あれ以上のものが来年あるのかもしれませんけれども、木村先生とも話してはいるんですけどもあれ以上のものがあるのだろうかと。私の立場としてはオファーをしっかりいただいたというところです。
-産駒に期待されることは
米本代表 このパフォーマンスがどのくらい子どもに受け継がれるのか楽しみでしかないですし、JCのレース後の口取りの時すごく思ったのですが、微動だにしないというか、物おじしないというかあのメンタルのすごさはとても印象に残りました。そういった面も含めて皆さまに評価していただけるのではないか。本当に期待しかありません。