シヴァージのレース再現をお願い!? 8日中京で行われるサマースプリントシリーズ最終戦・セントウルS(G2、芝1200メートル、1着馬にスプリンターズS優先出走権)に、福永祐一調教師(47)がダノンスコーピオン(牡5)を送り出す。中京芝1200メートルの重賞は、師が騎手時代に得意としていた舞台の1つ。経験が詰まる采配で、G1馬の復活を目指す。
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福永師の采配には過去の経験が光る。師は騎手時代、中京芝1200メートル(改修前も含む)で行われた重賞で【8 5 4 27】。複勝率38・6%と相性のいい舞台だった。今回送り出す管理馬ダノンスコーピオンと重なるレースもある。
「(鞍上の戸崎)圭太には俺が乗ったシヴァージのレースを見てと言ったよ」と笑って話す。21年のシルクロードS。後方でジッと構え、馬場のいい真ん中を、上がり最速33秒6で突き抜けたレースだ。中京の荒れた芝、差しを得意とする馬の特徴が今回と非常に似ている。
G1を制した22年5月のNHKマイルCから、勝利が遠ざかるスコーピオン。ここを使うのにも理由がある。「先週の雨で内は荒れているよね。それを見越して。差しが決まるんじゃないかって。いつものセントウルSは阪神の開幕週だから。メンバー的にも飛ばす馬が多いからね」。連続開催で5週目の中京芝は今週までAコースを使用。大雨の影響もあって内はかなり荒れており、外差しが見込めるのは追い風だ。
馬は6月の安田記念15着後からじっくり休養に努めた。師は「放牧から帰ってきても、いいフォームをキープしてくれている。調教は順調に予定通りにきている」と様子を伝える。
4日水曜の最終追い切りでは、馬なりで坂路4ハロン51秒1-12秒4。「ラップ的には失速しているけど、51秒くらいじゃないと負荷がかからない」と態勢を整えた。「(休み明け)初戦としてはいい仕上がり。ここで結果を出してほしいと思ってやっている」。厩舎としてもCBC賞(ドロップオブライト)に続く、重賞2勝目に燃える。【下村琴葉】
○…復活を期すG1馬ダノンスコーピオンと戸崎騎手は3度目のコンビになる。今回が初めてのスプリント戦となるが「2戦乗ってみて、今は1200メートルの方がいいと思う」と初距離へ手応えを口にした。古馬になってから複勝圏内に入れない厳しい戦いが続くが、名手は「気持ちの面で難しいところがある馬。折り合いに気をつけてうまく乗りたい」とレースへのイメージを膨らませていた。
◆福永騎手のセントウルS成績 福永師は騎手時代、セントウルSに19回騎乗。00年ビハインドザマスク、16年ビッグアーサーで勝利し【2 3 3 11】、複勝率42・1%の好成績を残す。そのうち中京でのセントウルSは2回で21年にピクシーナイトで2着がある。

