芝中距離の王道路線に大物誕生の予感がする。4番人気ロードデルレイ(牡5、中内田)が、早め先頭の“横綱競馬”で重賞初制覇を飾った。

西村淳也騎手(25)は2度目の騎乗で勝利を引き寄せ、自身は21年から5年連続のJRA重賞制覇となった。次走は馬の状態を見ながら検討される

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威風堂々たる走りは、まさに圧巻だった。ロードデルレイは2着に3馬身差をつける完勝で、念願の重賞初制覇を飾った。デビューから1度も掲示板を外したことがない“堅実派”が、明け5歳で才能を開花させた。西村淳騎手は「うれしいですね。(今後も)本当に楽しみな1頭です」と目を細めた。

来るなら来い。能力を信じた競馬だった。メイショウタバルの大逃げで、1000メートル通過が57秒7のハイペースとなったが、慌てず騒がず。中団内で流れに乗り、自分のリズムで脚をためた。

「(道中は)特に考えることはなく、あの子のペースで行きました。少し折り合いに難しいところはありますけど、勝負しに行きました」

3、4角では馬群の内をさばき、積極的に2番手まで押し上げて直線へ。坂の途中、残り200メートル標識の手前で先頭に立つと、最後まで後続を寄せ付けなかった。余力さえ感じさせる強い内容に、中内田師も「もともと期待していた馬。抜け出すのが少し早くてソラを使いましたが、それでも勝ち切ってくれました」と笑顔を見せた。

さあ、目指すはさらなる大舞台だ。重賞タイトルを手にし、次のステップへと歩みを進める。「2000メートルをメインにしてきましたが、2200メートルもこなしてくれたのは大きな収穫。選択肢が広がりました」と師。日本競馬の王道、芝の中距離路線でチャンピオンへ。“王への道”は始まったばかりだ。【藤本真育】

◆ロードデルレイ ▽父 ロードカナロア▽母 デルフィーノ(ハーツクライ)▽牡5▽馬主 (株)ロードホースクラブ▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 ケイアイファーム(北海道新ひだか町)▽戦績 9戦6勝▽総獲得賞金 1億7434万9000円▽馬名の由来 冠+王の(西)