元JRA騎手の藤田菜七子さん(27)が26日、ボートレース住之江の中央ホールでトークショーを行った。黒のワンピース姿でステージに登壇すると、立ち見が出るほどのファンから大きな声援を浴びた。司会者からお手製のうちわを振るファンの姿などが紹介されると、照れながらも小さく会釈した。

トークショーではデビュー時の苦悩にも触れた。藤田さんは16年3月に16年ぶりのJRA女性騎手としてデビュー。司会者に当時のプレッシャーについて問われると、言葉を選ぶように話しだした。

「そうですね…、最初にデビューしたときは何もできていないのに、すごくたくさん注目をしていただいて、すごくありがたいことだったんですけど、自分でどうしたらいいかわからないところもあって…。大変だったというのとはまたちょっと違うのかもしれないですけど、すごく戸惑ったというのはあります。周りにいる先輩、同期が本当に優しくて、ずっと声をかけてくれたり、気に懸けてくれていたので、周りに恵まれたなというのはすごくあります。師匠である根本先生も『こうしてみたら?』とかアドバイスをしてくれて、それでなんとかやってこられたというのはあります」

思い出のレースにはJRA女性騎手として史上初のJRA重賞制覇となった19年カペラS(コパノキッキング)を挙げた。藤田さんは24年10月に引退するまで、およそ8年半の現役生活でJRA通算166勝。現役時は後輩の女性騎手が藤田さんを“目標の騎手”として掲げるなど、時代を切り開いていった1人だった。