東海岸で行われたBCクラシックの前哨戦は波乱の決着になった。昨年のBCクラシック覇者シエラレオーネ(牡4、C・ブラウン)とプレッチャー厩舎でG1連勝中のマインドフレーム(牡4)の2頭が人気を集めていたが、スタート後の最初の直線で他馬と接触したマインドフレームはアイラッド・オルティスJr.が懸命にしがみつくものの、落馬し、競走中止。道中で離れた最後方待機となったシエラレオーネは大外をまわって猛然と追い込んだが、届かずの2着に敗れた。
勝利したのは好位4番手から直線で抜け出した5番人気アンティクアリアン(牡4、T・プレッチャー)。鞍上はジョン・ヴェラスケスで勝ちタイムは2分2秒16だった。
プレッチャー厩舎は前日にフィアースネスが西海岸・デルマー競馬場のパシフィッククラシックを快勝。ここはフィアースネスと同馬主のマインドフレームに注目が集まっていたが、2頭出しの人気薄だったアンティクアリアンのG1初制覇となった。フィアースネスの主戦も務めるヴェラスケス騎手は連日のG1制覇となった。
ニューヨーク競馬協会の公式ニュースによると、レース後、管理するプレッチャー師は「複雑な気持ちです。こんなこと(落馬、競走中止)が起こるのは見たくないです。ただ、アンティクアリアンは正当に評価してほしいと思います」と心境を語っている。
マインドフレームの競走中止の原因となったのは、3位入線したフィリアスフォッグの斜行。同馬は7番ゲートからスタートし、内側へ急激に斜行したため、失格の処分が下された。繰り上がりの3着はこのレース連覇がかかっていたゴドルフィンのハイランドフォールズ。4着は一昨年のBCクラシック覇者ホワイトアバリオだった。
落馬したアイラッド・オルティスJr.は肋骨(ろっこつ)と左手首の検査のため、病院へ搬送。カラ馬となったマインドフレームは厩舎で確認した時点では、競走中止による大きなケガはないと見られている。

