日本の精鋭のべ35頭が立ち向かうも、いまだ高き壁として君臨する凱旋門賞。69年にスピードシンボリが初めて門をたたいたことから始まった日本競馬の挑戦は、56年経った今でも続いている。長い歴史の中で、日本のダービー馬が初めて凱旋門賞に出走したのは86年。シリウスシンボリだ。前年のダービー馬。鞍上は加藤和宏現調教師。凱旋門賞では手綱を握れなかった思いを語った。加藤和師は「そりゃあ、乗れるなら乗りたかったよ」。相棒をそばで支えたかった思いを明かしてくれた。「あとはもう頑張ってほしいという気持ち。でも世界との差は大きいとも感じていたんだよね」。前哨戦のフォワ賞2着から参戦した同馬の結果は、1着のダンシングブレーヴから10馬身以上離れた14着。師が予感していた差は確かに大きかった。しかし、14回もの海外レースをこなしながら、87年秋からは再び手綱を握り日本国内でファンに走りを見せた。海外挑戦のハードルを下げ、長く日本の競馬を引っ張ったまさしく功労馬だった。

今年挑むのは3頭。師は「当時よりもだんだんと力の差は縮まっているはずだから」と選ばれし3頭の好走を願う。何よりも今年は日本ダービーを制したクロワデュノールもいる。鞍上は北村友一騎手。師は「人馬ともにいい経験になると思う。世界を知って。そしてレースでいい結果が出れば」。凱旋門賞に挑む人馬に、関係者、ファンがそれぞれの思いを託す。加藤和師も39年前の思いを。日本を代表して海を渡った人馬の躍動を信じて吉報を待つ。【舟元祐二】

【凱旋門賞】日本馬3頭が悲願のV挑む!世界最高峰の一戦 5日23時5分発走/情報まとめ