ここは通過点だ! 土曜東京メインでは、2歳重賞のサウジアラビアRC(G3、芝1600メートル、11日)が行われる。
ゾロアストロ(牡、宮田、父モーリス)は前走の新潟未勝利戦で、後の札幌2歳S2着馬に快勝。その素質は優に重賞レベルだ。2歳馬が5頭勝ち上がっている宮田厩舎のエース格が重賞タイトルを取って、大舞台へ名乗りを上げる。
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「2歳戦は苦手だったんです。そこをなんとかしないといけないと思って…」。今年ここまで2歳馬5頭が勝ち上がっている宮田師だが、6月の東京新馬戦では、期待の素質馬ゾロアストロが2着に敗れた。このレースを機に「自分たちの弱みを認識して、勝っている厩舎と比較した。結果として実を結んでいますが、2戦目がダメだったら意味がない。その“次”にどうするのか、というのも考えて取り組んでいます」と好調の理由を明かした。
厩舎にきっかけをもたらしたゾロアストロは、仕切り直しの一戦を快勝。初戦では発馬で後手に回ったが、入念なゲート練習の効果は抜群で、スタートを決めると2番手から楽々抜け出した。負かした2着馬ジーネキングは、後に札幌2歳Sで2着に入っており、相対的に評価は上がっている。「この中間も1度ゲート練習し、ちゃんと出ていた。テンションは上がらず、落ち着いて調整できている」と指揮官は“次”を見据えてきた。
2週前、1週前と美浦ウッドでラスト1ハロンに11秒台前半を計時する追い切りを重ね、今回へ向けて仕上げられてきた。今回は新馬で敗れた東京マイルが舞台となるが「距離はもう少しあってもいいかなと思っていますが、扱いやすくて人の指示を待てるのが強み」と強みを分析。そして「底知れない魅力を感じているので、ここはしっかり結果を出したい」と必勝を期す。ここを勝てば年末、そして来春の大舞台も見えてくる。関東の素質馬が、注目の一戦を迎える。【深田雄智】

