前西武GMで日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(59)が11日、ロッテ-西武11回戦が行われたZOZOマリンを訪れました。延長12回2-2で引き分けた一戦で西武の戦いをチェック。「ナベQ論」として、あえていつものしゃべり口調でお届けします。【聞き手・構成=金子真仁】

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もうすぐ7月末、プロ野球も支配下登録の期限だね。あ、いまダッシュマンレース始まるから、話す前にこれ見せて。ZOZOマリンのこれ、楽しいよね。今日の女の子、速いね。でも最後はへばるかな。おっ、勝った! へばらなかったね。最後まで走りきるのって、やっぱり大変だよ。ペナントレースもそう。

もちろん開幕当初のメンバーのまま勝てればベストだけど、うまくいかないのが野球。今年の西武でいえばやっぱりセデーニョ。機能しなかったね。開幕して各球団と当たって、ちょっと怪しいかなって感じはあった。ネビンもまだ打ってなかったけど、セデーニョは内容も悪すぎた。

外国人選手の候補は駐米スカウトもいるし、球団としてずっと視察してる。常に準備はしてるよ。メヒアなんかそうだった。渡米して3月のキャンプを見て、「必要になったら絶対に取ろう」ってすぐ決めた。市場にも候補は何十人もいる。フリーの選手じゃなければトレードマネーが発生するから、意外とアジアからのオファーのために人気が出そうな選手をキープしている球団もあったりして。

でも全て思い通りにはいかない。代理人もいるけど最後は本人だからね。本人とその家族。家族に反対されたから来日できない選手なんて、何人もいた。

今回の西武のデービスは、7月11日の発表か。まぁ、時期的にはこれくらいじゃないかな。セデーニョにも高い給料払ってるんだし、アジャストするようにじっくり見るのは必要。サードでデービス、DHで仲三河って布陣になるのかな。

仲三河はずっと支配下登録を期待されていたね。でもまぁ、支配下に上げるのはこの時期だと思うよ。1軍に上がるならDH候補。打つだけの選手を支配下にするのは本当に難しい。だから外国人との兼ね合いになる。でもそれを超えたね。育成のまま終わっちゃう可能性もある。上がってきて、うれしいもんね。

GMやSDを長くやらせてもらったけど、編成の仕事ってつらいよ。ドラフトも外国人も、期待の活躍がなかった時はつらい。でも、よく考えたら西武って育成選手はものになってるほうだよね。滝沢、長谷川、菅井…。成長スピードが思うようにいかなくて、編成全体の構想が変わることもあるけどね。

7月末ね。もしトレードがあるなら、もう各球団間で話がついてるはず。西武はあと2枠の空きか。もう1人は育成からありそうだよね。8月が始まれば来年の話も。現場から来年ほしい外国人の依頼をしたり、整理候補選手の名前が挙がってきたり…。って、それにしてもなかなか打線のいい日が続かないな。デービスと仲三河に流れを変えてほしいね。(日刊スポーツ客員評論家)

J・D・デービスのインスタグラムから
J・D・デービスのインスタグラムから
アスレチックス時代のJ・D・デービス(J・D・デービスのインスタグラムから)
アスレチックス時代のJ・D・デービス(J・D・デービスのインスタグラムから)