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防御率4点台が5チーム 異常なセ・リーグ/西本聖

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 セ・リーグのCS争いが混沌(こんとん)としている。首位広島にマジックが点灯。20日現在で2位以下に11ゲーム以上の差を付けており3連覇の可能性が非常に高くなった。一方で2位以下はヤクルトから最下位中日までが6ゲーム差以内という大混戦。CS争いの行方を野球評論家の西本聖氏に聞いた。

巨人対中日 9回裏巨人1死一、三塁、サヨナラ安打を放ったマギーは、コールドスプレーを頭にかけられる(撮影・たえ見朱実)
巨人対中日 9回裏巨人1死一、三塁、サヨナラ安打を放ったマギーは、コールドスプレーを頭にかけられる(撮影・たえ見朱実)

 -セのCS争い。どこが抜け出しそうか

 西本氏 最後の最後までもつれる展開になりそうな気がする。どこも決め手がないし分からない。

 -ここまでもつれている原因は

 西本氏 やはり投手力。防御率が悪すぎる。広島も含めて4点台が5チーム。唯一、3点台の巨人にしても3・89。こんなの見たことがない。(パ・リーグは3点台が4チーム、4点台は2チーム)

 【8月20日時点のセ・チーム防御率】

1位 広  島 4・03

2位 ヤクルト 4・38

3位 巨  人 3・89

4位 阪  神 4・02

5位 DeNA 4・39 

6位 中  日 4・36

 ◆昨年のチーム防護率を調べてみた。1位は阪神の3・29。4点以上は2チームで中日(4・05)とヤクルト(4・21)。過去10年を調べてみると2010年に4点台が3チーム(阪神、広島、横浜)ある。昨年と13年が2チーム。08、09、14、16年が1チーム。11、12、13年は6球団が4点未満だった。

 -防御率が悪い原因は

 西本氏 無駄な四球が多すぎる。四球を出す→ストライクを取りに行く→甘い所に投げて打たれる→再び四球という悪循環。それと去年良かった投手が今年ダメというケースが多い気がする。例えばベイスターズの今永(昨季11勝、今季3勝)、浜口(昨季10勝、今季1勝)。まだ若いし去年より悪くなるのはおかしい。キャンプをちゃんとやってきたのかなと思ってしまう。ランニング、体力強化、フォーム固め。しっかりとやっていれば去年よりも悪くなるはずがない。むしろ良くなるはず。私は2桁勝った翌年のキャンプはきつかった。コーチから「2桁勝ったからもう練習しないのか?」とよく言われた。指導者は選手に嫌われてでももっと練習する環境をつくらないといけない。

 -この混戦から抜け出すには何が必要か

 西本氏 野球の7割は投手を含めた守り。中でもリリーフ陣がしっかりしたチームが勝ち残ると思う。勝ちゲームを落とすと連敗が始まる。それも中継ぎ、抑えがしっかりすれば防ぐことができる。あとは攻撃陣。1点でも多く得点を取る。5点取ったら次の6点目。6点取ったら7点目。これが大事になる。とにかく143試合、ゲームセットまで分からない。今年は異常な暑さだが、防御率の悪さも異常なシーズン。最後の最後まで分からない。


 ◆西本聖(にしもと・たかし)1956年(昭31)6月27日生まれ、愛媛県出身。松山商から74年ドラフト外で巨人入り。2年目に1軍入りを果たすと77年に8勝を挙げ、80年からは6年連続で2桁勝利をマークするなど巨人の主力投手として活躍した。81年に沢村賞。中日に移籍した89年には20勝を挙げ最多勝。その後オリックスでもプレー。最後は94年、巨人で現役引退した。通算504試合に登板し165勝128敗17セーブ、防御率3・20。引退後は阪神、ロッテ、オリックス、韓国ハンファで投手コーチを務めた。16年から日刊スポーツ評論家に復帰。

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