熱投野球論

なぜ初球スライダー? なぜマシソン?/西本聖

<SMBC日本シリーズ2019:ソフトバンク7-2巨人>◇第1戦◇19日◇ヤフオクドーム

注目の第1戦はソフトバンクが7-2で快勝した。野球評論家の西本聖に初戦のポイントを聞いた。

ソフトバンク対巨人 2回裏ソフトバンク1死二塁、グラシアルは山口から左越えに逆転2点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対巨人 2回裏ソフトバンク1死二塁、グラシアルは山口から左越えに逆転2点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

-ソフトバンクが快勝した

西本氏 ソフトバンクらしい勝ち方。チャンスをものにしていく。しっかり点を取っていく、そんな試合ができた。

-先発は千賀、山口の両エースだった。2人の出来は

西本氏 内容的には山口の方が良かったと思う。ただ千賀は3度目の日本シリーズで山口は初めて。経験の差というのか、千賀は2回に阿部に先制本塁打を浴びてもしっかりと切り替えができていた。それに対し山口は勝負どころでやられた。

-1-0で迎えた2回裏、山口はグラシアルに逆転2ランを浴びた

西本氏 グラシアルは内角に強いバッター。そのバッターに内角直球を打たれた。初球はボールになる外角スライダー。2球目の内角寄り直球をを打たれた。私だったら初球から内角に行ったと思う。内角が好きな打者はそれを振ってくる。だから、より厳しく初球から内角を攻める。ボールになってもいい。一つ間違えれば長打になるがまずは内角を攻める。最終的にスライダーかフォーク。初球から内角の厳しいところを突いてほしかった。

-他に試合のポイントになった場面は

西本氏 1-3の7回から巨人は山口に代えてマシソンを登板させた。マシソンはシーズン後半けっして調子が良くなかった。シーズン中ならマシソンでもよかった思うが短期決戦の日本シリーズ。2点差ならまだ何が起こるか分からない。ここは大竹を使って欲しかった。それだけに「なんでマシソンなの?」。原監督らしくない采配に思えてしまった。(マシソンは松田に二塁打され1死二塁で降板、その後4点を奪われ試合は決まった)

-ソフトバンクが第1戦を取った。シリーズはどうなる?

西本氏 第2戦もソフトバンクが取るようだと一気に決着がつく可能性もある。それだけに巨人は明日の第2戦が大事。やるべきことをしっかりやれば必ずチャンスはある。勝負所でどう投手を使うか。そのへんも重要なポイントになると思う。

 ◆西本聖(にしもと・たかし)1956年(昭31)6月27日生まれ、愛媛県出身。松山商から74年ドラフト外で巨人入り。2年目に1軍入りを果たすと77年に8勝を挙げ、80年からは6年連続で2桁勝利をマークするなど巨人の主力投手として活躍した。81年に沢村賞。中日に移籍した89年には20勝を挙げ最多勝。その後オリックスでもプレー。最後は94年、巨人で現役引退した。通算504試合に登板し165勝128敗17セーブ、防御率3・20。引退後は阪神、ロッテ、オリックス、韓国ハンファで投手コーチを務めた。16年から日刊スポーツ評論家に復帰。

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