虎だ虎だ虎になれ!

阪神、残り全部勝てば80勝に届く 虎党楽しませろ

<ヤクルト3-8阪神>◇23日◇神宮

盛り上がった夏の高校野球は履正社の優勝で終わった。2年連続大阪代表の優勝か。阪神も見習ってほしい。いや阪神なら兵庫か。それはいいが高校野球の何が大変と言って負けられないことだ。今更だが。

ヤクルト対阪神 勝利に沸く阪神ナイン(撮影・小沢裕)
ヤクルト対阪神 勝利に沸く阪神ナイン(撮影・小沢裕)

地方大会から始まり、運良く甲子園に来ることができても1つ負ければ、それで終わり。各都道府県によって学校数、試合数も違う。履正社は大阪大会で7勝、そして甲子園で6勝。この夏、実に13連勝し、栄冠を勝ち取った。そう考えれば、やはり偉大だ。

この日の東京は昼間、雨が降っていた。移動してきての試合前練習は神宮の室内練習場で行われた。ここがなかなかキツい。蒸し風呂のようだ。ボーッとしていると指揮官・矢野燿大が通った。この数日、聞こうか聞くまいか迷っていたことを思わず口にした。

「監督。まだ80勝できるって知ってますよね。全部勝たなあかんけど」

それに矢野は何と言ったか。

「知ってますよ! もちろん。全部勝てばって。そりゃあ、そうですよ。もちろん!」

試合前まで阪神は116試合を終えて53勝57敗6分けの成績。そして残り試合は27試合だ。その残りを全部勝てばジャスト80勝に届く。なぜ80勝か。開幕前の3月、大阪市内で行われた阪神激励会で矢野があいさつで話した言葉だ。

「優勝するチームは80勝すると思います。逆にいうと60敗できる。いい60敗をしながら、みんなの中から気持ちがあふれるような走り方、ボールを追いかけるような姿、そういうものを今年1年見せていきながら、最後にはタイガースファンと一緒に喜び合えるように力を合わせてやっていきましょう」

80勝か。残り27試合を全部勝てば、そこに届く。優勝の可能性も出てくる。そんな話を矢野としたあとの試合。阪神は投打でヤクルトを圧倒。久々の4連勝を決めた。

もちろん絵空事の世界だが、何かをなすときは信じられないようなことが必要だ。繰り返すが履正社は1つも負けなかった。今から全部勝てばトータルで30連勝の計算だ。間違いなくプロ野球記録になるけれど。

4連勝か。全然。まったく。まだまだ。話にならん。それでも「千里の道も一歩から」。いきなり30連勝はできない。こんなことがいつまで書けるか。虎党を楽しませろ。(敬称略)

記者生活30年超の高原寿夫・編集委員が、今シーズンの矢野タイガースに鋭く迫ります。

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