全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第10弾は、荒木大輔氏(53)です。早実(東京)の1年生エースとして80年夏に準優勝すると、3年夏まで5季連続で甲子園出場を果たした甲子園史上最大のアイドル。甘いマスクで“大ちゃんフィーバー”を巻き起こした3年間を、全10回でお送りします。


連載トップへ


80年夏の甲子園決勝で横浜に敗れた早実の荒木大輔。1年生エースとしてチームを決勝まで導いた
80年夏の甲子園決勝で横浜に敗れた早実の荒木大輔。1年生エースとしてチームを決勝まで導いた

 ◆荒木大輔(あらき・だいすけ)1964年(昭39)5月6日、東京都生まれ。調布リトル時代にエースとして世界大会優勝。早実1年の80年夏、甲子園で1回戦から5試合中4完封、44回1/3連続無失点で決勝進出。決勝は愛甲投手の横浜に敗れたが準優勝に輝き、その後も小沢章一内野手らと5季連続で甲子園出場。甲子園通算12勝5敗。82年ドラフト1位でヤクルトに入団。86年から2年連続で開幕投手を務め、横浜に移籍した96年に引退。プロ通算180試合で39勝49敗2セーブ、防御率4・80。04~07年に西武コーチ、08~13年にヤクルトコーチ。現在は評論家。プロ現役時代は179センチ、79キロ。右投げ右打ち。