札幌国際情報が初V王手、片野が逆転打/南北海道

  • 9回裏、最後の打者を抑えて拳を握る札幌国際情報の原田(撮影・保坂果那)

<高校野球南北海道大会:札幌国際情報9-5駒大苫小牧>◇8日◇準決勝◇札幌円山

南北海道大会は8日、準決勝が行われ、札幌国際情報と札幌第一が決勝進出を決めた。

昨夏南大会準優勝の札幌国際情報は駒大苫小牧に9-5の逆転勝ちで、初の道大会制覇に王手をかけた。4-5の8回1死満塁で、1番片野晴允(はるみち)一塁手(3年)が走者一掃の逆転適時三塁打を放ち、試合をひっくり返した。札幌第一は札幌大谷に4-1で勝利。夏の道大会決勝は甲子園出場の12年以来。9日、札幌円山で決勝が行われる。

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勝利を決めた札幌国際情報の片野晴允は、試合後エース原田航介らとお立ち台に呼ばれ「決勝に行けるのでほっとしています」と笑顔を見せた。1年前、あと1勝で届かなかった甲子園は、今年も立つことはかなわなかった。それでも頂点を目指すと決めて臨む今大会。昨夏に続く決勝切符を手にして、喜びよりも安堵(あんど)感を漂わせた。

7回に一時勝ち越され、2点ビハインドにも焦りはなかった。1点差に迫った後の8回1死満塁。2ボールから真ん中直球にバットを振り抜いた。「下位がつないでくれて、いくしかないと思った」。右中間への当たりは、走者一掃の三塁打。試合をひっくり返し、塁上で三塁側ベンチで喜びいっぱいのチームメートに向かって何度もほえた。

胸を張って言う。「誰よりもバットを振ってきた」。全体練習後の自主トレでは、最後の1人になるまで練習をやめなかった。コロナの影響で練習自粛の期間、素振りは1日300~400回。バットを振りこむパワーの源は悔しさ。昨夏の南大会、北照との決勝のテレビ放送の録画を「いっぱい見た。最終回を見てから、よしって気持ちで素振りに行っていた」。その振りこみの成果を発揮した。

エースの援護を誓う。決勝は球数制限で原田の完投は難しい。「原田は最後まで投げられないと思う。いかに野手が打って点を取れるか」。泣いても笑っても高校生活最後の試合。初の道大会制覇で締めくくる。【保坂果那】

▽札幌国際情報・原田主将 ここまでやっとこられた。決勝の舞台で優勝するためだけを考えてこの1年間頑張ってきた。悔いを残さないように、これまでやってきたことをやりたい。

▽決勝進出を決めた札幌国際情報の有倉雅史監督(53) 今までつらい時も頑張ってきた成果。またこの子たちと戦えてうれしい。