日本ハム、横浜などでプレーし、今年7月から常総学院の指揮を執る島田直也監督(50)が、7回コールドで関東大会初陣を飾った。

初回から圧倒した。「大振りせず、ミートしてセンター返し」を徹底。5連打で4点を奪い試合の主導権を握ると、4回、6回にも効率良く得点を重ねた。島田監督は「目標としていた先制点にダメ押し。ここまで打ってくれるとは」とほおを緩ませた。

就任わずか約3カ月も、島田イズムは浸透している。先発したエースの秋本璃空(りく)投手(2年)は「監督からは、どんな場面でも丁寧に投げろと教わった。今日は打たれても気を抜かずに投げられた」。変化球の制球に苦しむも、真っすぐを打たせて取る投球。バックにも助けられ完封勝利を収めた。

島田監督は前日のミーティングで「こんなチャンスはめったにない。自分たちでつかみとろう」と鼓舞。積極的な攻撃と固い守備で勝利をつかみ取った。次戦は木更津総合(千葉1位)と対戦する。「うちはチャレンジャーの気持ちで戦います」。島田常総が初めての甲子園出場へ向かって、大きく踏み出した。