黒田撃ちで盛り返せ! 5連敗中の阪神が、今日11日、8年ぶり日本復帰で注目の広島黒田博樹投手(40)と今季初対戦を迎える。10日広島戦が雨天中止になると、甲子園室内での練習ではメジャーで黒田と対戦経験のあるマウロ・ゴメス内野手(30)らが入念に調整に励んだ。5連敗中はわずか10得点と攻撃力が低下。力を合わせて、難敵黒田から勝利をもぎ取る。

 4番ゴメスはバットを持ちカーブマシンに向かった。室内練習場の限られたスペースで、念入りに準備を整えた。今日11日に対戦する広島黒田はツーシームなどやっかいな変化球の使い手。変化するボールは黒田をイメージしてのものだろう。打ち込みを一時中断するとフリー打撃へ。終了後にもう1度、カーブマシンエリアに戻った。

 ゴメス いいピッチャーだ。数字で見れば分かるけれどいいピッチャーだと思う。

 虎の4番は阪神入団前、メジャーでヤンキース黒田と対戦。「ヒットにしたよ」と快音を発した印象が残っている。雨天中止で巡ってきた準備の時間を無駄にすることはなかった。多くを語らなくても、意気込みは練習を見ればはっきりと分かる。ここ2戦で3安打と、極度の打撃不振は脱しつつある。

 相手は日本復帰後2試合で防御率1・93を誇る。広い甲子園で本塁打は多く望めない。そこで頼りになるのが6番福留孝介外野手(37)だ。中日時代には112打数37安打、打率3割3分とキラーぶりを見せた。1月には「いいイメージか悪いイメージかと言われれば、いいですけど、それは昔のこと」と話し、早い段階から黒田との対戦に思考を巡らせた。7日DeNA戦では甲子園の右中間に本塁打。内角のボールからストライクになる黒田の代名詞「フロントドア」にも、メジャー時代の経験が生きるはずだ。

 5連敗中のチームには、切り替える意味で雨天中止は大きかった。練習後、クラブハウスに引き揚げる間際にキャプテンが言った。

 鳥谷 チームの雰囲気も悪くないですし、やることをしっかりやっていけばいい。1日も早く連敗を止めたい。

 鳥谷は49打数13安打、2割6分5厘の成績を残す。黒田の攻略は難易度が高い半面、再浮上には最高の要素にもなる。今日こそ勝利の六甲おろしを甲子園に響かせる。【松本航】

 ◆メジャーでのゴメスVS黒田 ゴメスはレッドソックス在籍の12年7月6日、本拠地フェンウェイ・パークでのヤンキース戦に「7番・三塁」でスタメン出場し、先発黒田と3打席対戦した。1回に三塁ゴロ、3回に空振り三振。第3打席となった5回1死二塁、左前にタイムリー安打し1打点を挙げた。