日本ハムが今季初の大敗を喫し、快進撃の3・4月を終えた。29日のソフトバンク4回戦で、今季初先発の中村ら投手陣の乱調もあり今季初の2ケタ、ワースト10失点で敗れた。1回に中田翔内野手(26)の先制8号3ランと完璧な出だしも、逆転負け。中田が本塁打を放てば昨季から12連勝中の「不敗神話」も止まった。単独首位キープし、貯金7。開幕ダッシュに成功し5月へ突入する。3年ぶりペナント奪還へ足場を固めにいく。
負けに、強さを秘めていた。栗山英樹監督(54)が、目力をフル充電して戦況をにらんだ。大きな追加の1点を許し、リードを3点にされた直後。7回。先頭の岡、中島と連打でつないだ。無死一、三塁。西川の二ゴロで1点を返し、森福-五十嵐を引きずり出した。相手守備の乱れで1点差へ迫り、詰め寄った。終わってみれば5点の大量差、今季初の2ケタ失点の大敗。2本の単打だけでたたみかけ、終盤の要所で勝敗は紙一重まで追い込んだのも、見逃せない「結果」だった。
快調に走った3・4月の最終戦。単独首位、貯金を7も蓄えて一区切りつけた。パ5球団と胸と胸を突き合わせた25試合。栗山監督は節目を前に、謙虚に確信を明かしていた。「体が感じる『ぶつかり感』というのがある。自分たちの野球をやれば、かなわないというのはない」。チーム打率2割3分9厘と、やや低調も、この日でリーグトップで大台超えの103得点。四球を選び、進塁打を重ね突破口を開く。したたかな攻撃スタイルを確立した。
7回。先発武田を降板させ、接戦の勝ちパターンの森福、五十嵐の2枚を投入させて実証した。1回も単打と四球を絡め、中田が先制3ラン。大技、小技自在な役者がそろい、先発陣も安定と光明いっぱいの開幕ダッシュをかけた。自身が本塁打を放てば12連勝の「不敗神話」は停止したが、中田は言った。「雰囲気は悪くない。負けても連敗が少ない。これをずっと維持していきたい」。
再攻勢が、明日5月1日ロッテ3連戦(QVCマリン)からスタートする。栗山監督は、興味深い敗戦の弁を残した。「まだまだ我々に力がない」。余力があることの裏返しともいえる力強さが、トーンににじんだ。【高山通史】



