晋ちゃん、まだまだ止まりません! 阪神藤浪晋太郎投手(21)が1日、甲子園で明日3日ロッテ戦(甲子園)先発に向けて調整に励んだ。現在26イニング連続無失点中の絶好調男は、「0」のさらなる積み重ねに意欲満々。9回完封勝利で記録を35回に伸ばせば、34イニング連続無失点記録を持つ村山実氏、バッキー氏を超す。まもなく、レジェンドへの挑戦が始まる。

 さわやかに汗をかき、藤浪はクラブハウスの入り口で立ち止まった。自然と意識する無失点の連続記録。「シーズン最後まで0で終わることは不可能だと思うけれど…」という質問の前置きに、藤浪は笑って切り返した。

 藤浪 抑えるに越したことはないですし、0に越したことはない。シーズン最後まで0っていうのは…ありえなくはないけれど、限りなく0に近いと思う。

 言葉が口からリズム良く飛び出す。通常考えられないシーズン終了時までの無失点継続も、絶好調・藤浪の脳内は思わず可能性の分析まで進んでしまった。5月14日ヤクルト戦の3回から、同20日巨人戦、同27日楽天戦にかけて26イニング連続無失点。完投、完封、10回0封と来ても「(体が)重かったりするけれど、当日に残ってるとかはない。影響ないです」ときっぱり。登板2日前のブルペン投球を終え、調整に不安はない。

 甲子園でのロッテ戦には思い出がある。昨年5月27日。このときは前回登板のオリックス戦で2回6失点KOを喫し、中西投手コーチから「最後通告」を突きつけられていた。内容次第では2軍落ちも考えられた一戦で、8回3安打無失点と完全復活。そんな前例があるからこそ、両リーグ2位のチーム打率2割6分7厘を誇る強力打線相手でも周囲の期待は高い。5回無失点で02年井川に並び、8回無失点で65年バッキーと70年村山の両レジェンドに並ぶ。1イニングごとの「0」が歴史につながる。

 「油断はできないし、いいピッチングを継続できるようにしたい。(相手の)データは困ったときの話。自分のピッチングをして、相手に惑わされないように自分のリズムで投げられればいい」

 まずは自分。今の藤浪晋太郎を出し切ることが、0への近道だ。【松本航】