ワースト部門返上で貯金を増やす。ついにセ・リーグ単独首位に立った阪神和田豊監督(52)が白星増への道筋を示した。今日26日から1ゲーム差3位のDeNAを甲子園に迎えて3連戦。軒並みリーグワーストの投打部門を上げていくことで逆転勝利を増やして利殖するプランを描く。リーグビリの虎が打率、防御率、全部上げて優勝に突き進む話だ。
就任4年目、ついに望んでいた展開に持ち込める。60試合以上を消化して首位に立ったのは初めて。昨年も一昨年も巨人を追う展開のまま、追いつけなかった。特に昨季は何度も首位奪取に挑みながら、最後まで成らなかった。
和田監督 これだけ混戦だと有利も何もないとは思うんだけど、昨年壁を破れなかったというのはあったから。それを破ったというゲーム差、状況ではないんだけど、少しずつチーム状態が、特に打撃陣が上がってきているのは確かなんで。今は順位じゃなくて、どれだけ貯金を増やしていけるか。
首位とはいえ、最下位まで4ゲーム差。歴史的大混戦を抜け出すポイントとして「逆転の虎」に変身することを挙げた。得点、失点、打率、本塁打、盗塁、防御率と6部門すべてリーグワーストにもかかわらず、貯金1でトップ。まさに「不思議な虎」だ。
和田監督 明らかに接戦には勝てて、負ければ大敗というのが、こういう数字になっている。(打線は)ちょっと上向いているから。あとはリリーフ? (試合を)ひっくり返せるかどうかは別にして、ここまでそれがなかなかできなかったし、できたときはいい勝負になっている。ビハインド試合を拾えるかどうかは非常に大きいから。
打線が上昇しリリーフ陣が奮起。ワースト部門を返上できれば、ビハインドの展開をものにできる。“逆転の虎”になれる。そうなれば、大混セを抜け出せる。指揮官は投打ともに予兆は感じているという。オールスターまで残り17試合。貯金を増やし、首位ターンができれば、10年ぶりリーグ制覇も見えてくる。
和田監督 逆算はしない。1つ1つや。そこが目標じゃないからね。ただ、今は順位よりも貯金を積み重ねる方がチームにとっては大事。球宴が節目になるからね。そこを過ぎたら速いからな。あっという間に9月に入ってしまう。やっぱり見える世界が違う。借金をしているのと貯金をしているのとではね。
今のリーグの状況では、ゲーム差ではなく貯金の数こそ首位の証し。各部門ワーストを返上し、黒字を積み上げていけば、指揮官の言葉通り“別セ界”が見えてくる。【鈴木忠平】



