ロッテ打線が王道野球でオリックス・ディクソンを攻略した。試合前はリーグトップの防御率1・36を誇っていた右腕にとって今季最多5失点で今季最短5回KOした。伊東勤監督(52)は「決め球のカーブが決まらなかった。それを見極めたのが良かった」と褒めた。前日「ストライクからボールになるナックルカーブは打てない」と認めていた。ストライクとボールを見極める。基本を徹底し勝利につなげた。

 逆転した2回に集約されていた。0-1の1死一、三塁。根元はカーブ中心の攻めをしのぎ、7球目で四球を選び満塁とした。続く田村龍弘捕手(21)は「打てる気がしなかったけど、直球はファウルにする自信があった。低めのカーブだけは手を出さない。併殺よりも、見逃し三振の方がまし」と開き直った。その通り、低めカーブを2球見逃した。直球は3球ファウルにした。7球目の際どい直球を見送り、同点の押し出し四球を奪った。

 次打者の鈴木大地内野手(25)は、初球から続いた2球目の直球を中前打。勝ち越しの2点適時打としたが「変化球を狙っていたけど、あまりに甘い直球だったので。根元さん、田村が粘ったおかげ。みんながカーブを振らなかったので、あの(甘い)球が来た」と、チームの勝利と強調した。

 ディクソンには、前回5月22日は7回6安打無得点。投球テンポが速く、打者は間を取れなかった。伊東監督は「タイミングが合わなかったらタイムをかける」作戦をほのめかしていたが、そんな奇策も無用だった。2連戦の頭を取った指揮官は「明日、勝たないと意味がない」。今日は金子を攻略する。【古川真弥】