同点に追いつかれても崩れなかった。7回を4安打1失点。3年ぶりの白星はまたお預けとなったが、阪神秋山拓巳投手(24)が粘りの投球を見せた。

 「相手は中日のエース。たまに上がってきて投げる投手とは違う。当たって砕けろという思いだったので、やりやすかった。小さくならずに1人1人抑えることを考えていきました」

 1点リードを守りながら迎えた7回1死一塁、エルナンデスに外角直球を捉えられた。打球は左中間を抜ける同点適時打。本塁のカバーに走った秋山は帽子を取り、汗をぬぐった。「中西さんがマウンドにきたときはドキッとしましたけど、同点のまま降りれば勝ち越す場合もありますし、絶対に抑えよう、やり切ろうと思いました」。ここから踏ん張った。藤井を左邪飛。桂にファウルで粘られながらも最後はカーブでバットをピクリとも動かさない見逃し三振。ガッツポーズをしベンチへと走った。

 今季1軍初登板となった7月9日中日戦とは違い、カットボールで翻弄(ほんろう)した。緊迫する試合展開でスコアボードに0を並べ、中西投手コーチも「カットボールの制球が良かった。落ち着いて投げられていた。大金星です」とうなずいた。

 シーズン序盤から先発5、6番手の不在が続いていた。2年目左腕岩崎が9日DeNA戦で今季初勝利。同い年に続けと、秋山が好投した。優勝争いが激しくなる8月に若手投手陣が力を発揮。秋山は登板機会がないため出場選手登録抹消されるが、次の1軍登板機会を与えられる見込み。秋山もいます! 3年ぶりの白星もそう遠くないはずだ。【宮崎えり子】