クライマックス・シリーズ(CS)進出へわずかな望みにかける中日が、ブルペン総動員態勢で浮上を狙う。17日、ナゴヤドームでの投手練習を見守った友利投手コーチは「後ろは調子のいい投手から入れていく」と一戦必勝態勢を敷くことを明かした。

 開幕から終盤を担った福谷、又吉の2人が不振で2軍調整中。7回と8回は岡田俊哉投手(23)、浅尾拓也投手(30)、山井大介投手(37)の3人を軸に据える。ここまで5セーブの新ストッパー田島につなげる形を目指す。

 キーになるのは山井だ。開幕投手を務めながら先発では3勝10敗と調子が上がらず、中継ぎに回ってからは3試合とも存在感を示した。役割が変わって腕の振りもよくなり、先発時の不振は脱したと評されている。12年も先発要員ののちに中継ぎ、抑えとして大活躍した経験も頼もしい。

 友利コーチは「先発に戻る可能性もなくはないし、そのままのこともある。正常(な起用)は先発。でもリリーフがいないわけだし、今ここで答えは出せない」と明言は避けた。だが谷繁兼任監督も山井のリリーフ継続を示唆しており、首脳陣がブルペンの軸として大きな期待をかけているのは間違いない。

 残りは35試合。最下位ながら、CS圏内の3位とは8・5ゲーム差。右肩痛から2カ月半ぶりに復帰した浅尾が「まだチャンスはある」と言うように、あきらめるには早い。又吉、福谷の復調を待つ一方、ブルペンは明日なき姿勢で目の前の1勝を全力で拾いにいく。【柏原誠】