負の流れを止めてくれ。広島がヤクルトに敗れ、自力優勝が消滅した。谷間の先発戸田を打線が援護出来ず、借金3に逆戻り。緒方孝市監督(46)も唇をかんだ。徳俵に足がかかったチームを救うべく、今日23日ヤクルト戦(神宮)は黒田博樹投手(40)が先発。自身6年連続10勝もかかる試合で、男気(おとこぎ)を見せてくれるはずだ。
徳俵に足がかかった。132試合目にして初めて自力優勝が消滅した。耳をふさぎたくなるようなヤジも聞こえる。緒方監督は全身でそれを受け止め、言葉を並べた。悔しさや反省はある。だが懸命に前を向いた。必ず立ち上がる-。その決意を横顔に漂わせた。
緒方監督 負ければそういう形(自力優勝の消滅)になることは分かっていたけど…。変わらずにやる。負けられない戦いはずっとしているわけだから。
防戦一方だった。戸田とヤクルト石川の初顔合わせ。立ち合いで勝たなければ苦しくなることは分かっていたが、簡単ではなかった。1死一塁で新井は石川の前に遊ゴロ併殺。一方の戸田は無死一塁から投前のバントを一塁へ悪送球してピンチを拡大。2失点すると、3、4回にも失点。なすすべなく寄り切られた。
援護したかった打撃陣も、エルドレッドの17号ソロ以外は沈黙。次戦も見据えて6回1失点で降板し、ベンチ奥で戦況を見守る石川の涼しげな表情が悔しかった。「強力打線が相手だから、点はある程度取らないと、と考えたんだけど」と追う展開になったことを悔やんだ。
だが、へこんでいる場合ではない。今季の広島は徳俵まで追い込まれては、はね返してきた。今日23日から、再びチャレンジが始まる。先陣を切るのは現在9勝の黒田だ。自身6年連続となる2桁勝利もかけてマウンドに上がる。「気持ちは常に入っている。どの試合も負けられない」と黒田。デーゲームは5戦3勝1敗と相性もいい。
もちろん野手陣が援護に全力だ。緒方監督も「クロもプレッシャーかかってくるけど、野手も落とせないという気持ちでいる。とにかく明日クロに頑張ってもらって、野手が点を取る。うちらしい野球を、もう1度やりたい」。残り11試合。緒方カープの正念場だ。【池本泰尚】



