「安心してください-」。広島大瀬良大地投手(24)が6日、来季チームの中心選手となる覚悟を示した。4日に球団が前田健太投手(27)のポスティング制度での大リーグ移籍を容認。すぐに先輩へ祝福と決意表明のメールを送った。「師匠であり、兄貴」と慕う前田の旅立ちで、大瀬良には大きな期待がかかるが、チームを背負う覚悟は出来ている。
キャッチボールをかわすようなメールのやりとりに、大瀬良の決意がにじんでいた。メッセージを送った相手は、海を渡る前田だ。
大瀬良 おめでとうございます。来年から自覚を持ってやっていきます。安心してください。
前田 お前が中心となってやっていかないといけない。任せたぞ!
短い文面に、両者の強い思いが感じられる。エース魂は確かに継承された。大瀬良は「その言葉を意気に感じてやっていきたい」と覚悟に決めた。
入団時から背中を見てきた。大瀬良にとって前田は「師匠であり、兄貴。何かあれば頼っていた存在」。昨季は同じ先発。今季はシーズン途中から慣れない中継ぎで苦しむ時期に支えてもらった。ある日、大瀬良は聞いた。「打たれることは怖くないですか?」。前田は「打たれないかといつも怖い。でも自分の球を信じて投げるしかない」と答えた。「あのレベルの人でもそういう気持ちで投げるんだと思った。その中で結果を残す人がマエケンさんのような存在になっていく」。今季終盤、自分の球を信じ切れない時期もあった。だが、先輩の言葉に気づかされた。強くならなければいけない、と。
来季へ向けトレーニングで追い込み、体重をシーズン中から4、5キロ落とした。11月22日に再開した投球練習はこの日ネットスローで感覚を確かめた。今後も投球練習を継続。来年1月中旬にはブルペン入りし、2月1日のキャンプインまでに肩を仕上げていく。
大瀬良を推す声は前田だけではない。緒方監督は前日5日、後継者に指名した。また、毎年広島の主力選手が起用される地元の大手住宅メーカー「創建ホーム」のCMに前田に代わって起用されることも決まっている。「年下の選手の見本となるような姿勢を見せていかないといけない。その中で成績を残していかないと」。ポスト前田へ期待は、日に日に高まっていくばかりだ。【前原淳】



