来季2年目の中日浜田智博投手(23)が「チェンのチェンジアップ」で1軍に殴り込む。台湾でのウインターリーグに参加中、元中日チェン(オリオールズFA)の動画を見てチェンジアップを研究。握りをまねた新たな武器で、6試合で防御率2・12と手応えをつかんで帰国した。「カウントを整える球、決め球として使っていきたい」と今オフに精度を高める。
台湾の地に立ち、ふと「台湾だし、チェンさんか…」と思いついた。検索すると、チェンがチェンジアップをフォークのような握りからフォーシームのような握りに変更したと説明する動画を見つけた。中日のエースに上りつめ、米大リーグでも高評価の左腕。手元がアップに映される動画を何度も再生した。
プロ1年目の今季は1軍登板は打ち込まれ涙した1試合のみ。シーズンが終了すると「逃げる球がほしい」と、プロでは投げていなかったチェンジアップの習得に取り組んだ。「実戦で試せると思っていたので、本格的には台湾から」。短期間で収穫は大きかった。
進化はチェンジアップだけではない。「体を大きくしたいのはずっと」とウエートトレーニングにも力を入れた。筋肉痛を感じながらの登板も「できるなと思った」。シーズン中は練習についていくのもやっとで控えていたが、継続する。ウインターリーグ期間中で体重は2キロ増の74キロ。目標は80キロ到達だ。海を渡った経験を、来季につなげる。【宮崎えり子】
◆浜田智博(はまだ・ともひろ)1992年(平4)10月1日、宮崎市生まれ。宮崎工で3年春にセンバツ出場。九産大では3年春の九州工大戦で無安打無得点試合。4年春に全日本大学選手権8強。最速144キロ。14年ドラフト2位。愛称はハマ九。183センチ。左投げ左打ち。
◆チェン・ウェイン 1985年7月21日、台湾高雄県(現高雄市)出身。03年の国立体育学院在籍中に中日入団。06年に左肘を骨折し、07年は育成選手契約。08年から中継ぎで1軍に定着。09年は防御率1・54でタイトル。実働5年間で127試合、36勝30敗、防御率2・59。12年に米大リーグ・オリオールズに移籍。04年アテネ、08年北京五輪で台湾代表。182センチ、88キロ。左投げ左打ち。
◆中日先発陣事情 来季の先発ローテーションは開幕投手に指名されている大野と今季10勝の若松が軸になる。右腕では吉見、山井、岩田、伊藤、小熊らの名前が挙がる。左腕は八木、浜田達、浜田智らが争い、新外国人ノルベルトも先発を視野に入れる。



