売り出し中のソフトバンク上林誠知外野手(20)が14日のシート打撃で「脅威の足技」を披露し、またまた開幕スタメンへアピールした。二塁走者として左飛でタッチアップし三塁を奪う好走塁。打っても2打席目にセットアッパー森から右前安打を放った。3年目外野手が首脳陣の期待する開幕1番に、前進どころか突進だ。
上林に迷いはなかった。1死二塁の二塁走者。江川が左翼後方へ打ち上げると、タッチアップ。三塁手のタッチよりも一瞬速く滑り込み、三塁を奪った。
「いいタイミングで行けた。勝手に反応しました。左翼手がフェンスの方へどんどん行ったので、いけるかなと。足(が速いの)は、すべての面で生きると思う」
投げにくい体勢で捕球するのを見逃さなかった。飯田外野守備走塁コーチは「今はとにかく次の塁を狙ってみろと話している。前向きな姿勢を見せてくれた」と評価した。今キャンプで計測した50メートル走は5秒75。上林は「手動ですけどね」と話すが、昨年ウエスタン・リーグで盗塁王に輝いた快足はレギュラー争いの中で大きな武器となる。
シート打撃では1打席目は左腕森福に二ゴロだったが、2打席目はセットアッパー森の直球を痛打。右前へ強烈なラインドライブがかかった打球で安打を放った。「初球から迷いなく振ることができた」と、前回11日のシート打撃に続き結果も残した。
首脳陣が期待する「1番中堅」にさらに前進した。だが、3年連続日本一を目指すチームのレギュラーに求められるものは高い。飯田コーチは「打撃も走塁もいい。送球がそれてしまうことが多い。きっちり中継まで投げないと、ひとつのミスが一大事になる」と守備範囲が広いだけでなく、正確な返球を身につけることを課題に挙げた。飯田コーチも捕手から名外野手になった。繰り返し練習すれば、技術は身につく。
3年目で初のA組キャンプも約半分が終了した。「もう半分かなって感じですね」と、まだまだ貪欲に振り込み、ノックを受け成長するつもりだ。バレンタインデーで、ファンからたくさんのチョコレートをプレゼントされた。「まだ僕のことを知らない人も多いと思うので、覚えてもらえるようにしたい」。レギュラーを獲得し、知名度も一気にアップさせる。【石橋隆雄】



