オリックスの宮崎キャンプで、前身の阪急OB福本豊氏(68=野球評論家)の臨時指導がさっそく効果を発揮した。17日の紅白戦で、両軍合わせて7度の試みで5個の盗塁に成功。12日の同戦の1個から激増した。正中堅手の立場を争う駿太は1個、小田は2個の盗塁を決めるなど、効果絶大。ただ福本臨時コーチの若手への期待は、もっとスケールの大きなものだった。
「今は年間143試合でしょ。レギュラーなら1試合1個成功と考えて100盗塁はできる。40回失敗してもええんやから」。世界の盗塁王の口から出たのは、驚異の数字だった。史上最多1065盗塁を残した福本氏は、72年に122試合で年間106盗塁をマーク。「世界の福本」なら視界にとらえる盗塁数でも「夢の数字です。ぼくは昨年8個ですから」と駿太はため息をついた。
それでも「以前はガチガチだったのに、すっとスタートを切れるようになった」(駿太)「自分のリズムの中で走れるようにしたい」(小田)と、意識は着実に前進している。川端も「両足のつま先を開いた状態で投手を見ながらスタートを切るタイミングを測るように教えられ、きょうはそれで走ってみました」と3回に二盗を成功させた。福良監督も「効果が出てきていますね」と目を細める。
「(塁上で)死んだら、またかかっていけばええんや」と福本氏は“走る勇気”の大事さを力説。昨季はチーム88盗塁に終わったオリックスに、走塁革命が起きるかもしれない。【堀まどか】



