侍切りで先発つかむ。広島ドラフト2位の横山弘樹投手(23=NTT東日本)が今日25日、DeNAとの練習試合(コザしんきんスタジアム)に先発する。前回初登板のヤクルト戦(浦添)で山田、バレンティンから連続3球三振を奪うなど華々しいデビューを飾った。続く大物食いは、同学年の筒香がターゲット。球界を代表する大砲を抑え、先発入りをたぐり寄せる。

 2度目の対外試合、初の先発を翌日に控えても、横山はいつも通りだった。ランニングの後にキャッチボール、体幹トレーニングで調整を締めくくった。だが、対戦相手の1人の選手の名前に、冷静な男には珍しく対抗心を隠せなかった。

 「(アマチュア時代から)プロの同学年の選手に負けたくないと思ってやってきた。プロでやっていく上でも同学年には負けられない。筒香を抑えたい」

 DeNAの4番筒香とは同じ学年も、歩んできた道のりがまったく違う。横山は宮崎日大時代に甲子園出場はなく、大学、社会人を経てプロ入りした。筒香は横浜で1年から4番で甲子園出場。高校からドラフト1位で入団し、今や日の丸を背負う。初対戦のエリート打者に、雑草魂むき出しで挑む。

 前回20日ヤクルト戦(浦添)は2回無失点。山田、バレンティンを連続3球三振に切る強烈なインパクトを残した。2度目の対外試合も同じセ・リーグ球団が相手。畝投手コーチは「相手うんぬんではなく、自分の投球の形、持ち味を出してくれればいい」と先発登板を決めた。

 同学年だけでなく、同期にも負けたくない。新人3投手はいずれも初実戦で無失点投球。「(2人の好投は)刺激になる。いい結果を聞けばうれしいし、負けたくないと思う。いい意味で競争して、より上を目指してやっていきたい」。新人同士の争いがチーム力の底上げとなる。

 先発はジョンソン、黒田、福井、野村の4人が当確。大瀬良が右肘の違和感で離脱し、残りの2枠を中村祐や戸田らと争う。球界を代表する打者を抑え、2試合連続で結果を残せば先発争いで大きくリードする。「結果にもこだわって投げたい。(2番手登板の)この間のマウンドとは違うと思う。先発にはこだわりがありますから」。ポスト・マエケンと期待される右腕が、まっさらなマウンドに上がる。【前原淳】