巨人長野久義外野手(31)がシーズンに向け、総仕上げに入った。4回にオープン戦1号となる右翼への2ランを放ち、6回には左中間を破る二塁打。19日楽天戦での3安打に続き、マルチ安打と一気に調子を上げた。「ボチボチです。明日は同級生の岸(西武)なので、しっかり打てるようにしたいです」と満点締めを心に誓った。
夏場にめっぽう強く、気温の上昇とともに状態を上げるタイプだが、今季は桜の開花が合図だった。今季1号は外角のカーブをおっつけ、長野らしく技ありで右翼席に運び、二塁打は3ボールから強振した。下半身の張りで4試合欠場したが、17日のロッテ戦で復帰。ここ2試合は連続フル出場で不安を払拭(ふっしょく)させた。
就任会見から、長野をキーマンの1人に挙げる高橋監督は、変わらぬ信頼と大きな期待を込めた。この日の試合前のイベント。「長野、坂本が自覚を持ってやってくれていますし、チームの軸になってくれると思います」とファンに宣言した。試合後も、長野に期待することを聞かれ「全てです」と即答。以心伝心のごとく、結果で応えた。
この日の練習では、2日連続の早出特打でバットを振り込み、最善の準備で試合に入った。今季から選手会長を務めるが、人前で話すのが苦手と公言する武骨な男。言葉はなくとも、数字と背中でチームをけん引する。【久保賢吾】



