オリックスは用兵がズバリ的中し、本拠地3戦目で初勝利を挙げた。ドラフト3位新人の大城滉二内野手(22)が1軍初昇格即8番遊撃でスタメン出場。7回に左前にプロ初安打を放ち、糸井の適時打で決勝のホームを踏んだ。2連敗中のチームに白星を運んできた。抜てきした福良監督にすれば、まさにしてやったり。「(大城起用は)縞田との競争という意味も含めて。落ち着いてプレーしていたね」。1カ月前とは違う姿に目を細めた。
宮崎キャンプの最終日、1軍に生き残っていた大城が練習試合で守備のミスを連発。指揮官は2軍降格を即決した。隣の球場の2軍練習試合に途中出場させるほど怒った。その後、2軍戦でも打率2割9厘と結果が出ていなかったルーキーに挽回のチャンスを与え、ここまで2勝5敗と悪かった流れを変えた。
大城は喜びをかみしめた。「2軍に落ちて、今までで一番悔しかった。足りないものの多さに気づかされた。気持ちの準備と、切り替えが大事だと感じた」。沖縄・興南高で甲子園の春夏連覇を経験。立大でも最多112安打を記録したエリートが、野球人生で初めての挫折を糧にした。プロ初安打は「欠けていた」という積極性を出して初球をとらえた。“いわくつき”の守備も無難にこなした。
「次も(大城はスタメンで)いきますよ」と福良監督。先発の柱ディクソンが完投し、チームの代表格である糸井がV打。そして安達不在でやや手薄だった内野陣に新戦力が加わった。まだ最下位ながら、オリックスに好循環のムードが漂ってきた。【大池和幸】



