覚醒剤は再犯率が高い。警察庁によると、07年以降9年連続で増加しており、15年は64・8%。3人に2人近くが再び手を染めている。年代が上がるほど高く、20歳未満16・0%、20代36・0%に対し、30代57・9%、40代72・2%、50歳以上83・1%となる。

 郷原信郎弁護士は「若ければ親が監護者となり、やり直すことができるが、年齢がいくほど難しくなる。清原被告は監護者がいない。仕事もない。どう立て直すのか具体的に明らかにならなかった。1人でいると、また誘惑に負ける恐れが相当程度ある。本当に絶縁できるのか」と話す。

 郷原弁護士は、清原被告と同じ引退8年目に覚醒剤の所持、使用で逮捕、起訴された元有名投手が、覚醒剤と絶縁し、解説者、指導者として活躍しているのは懲役2年4月の実刑判決を受けたからとみる。

 「元投手は『実刑になっていなかったらダメだった』と言っている。初犯で実刑という思い切った量刑で、物理的に覚醒剤から隔絶され、矯正処遇を受けた。それが再犯率が高い中で数少ない成功例になったのではないか」。郷原弁護士は執行猶予付きの判決を予測するが、「執行猶予は本人の更生に資すると確信が持てる場合に言い渡されるべき。清原被告の場合、被告人のために実刑にした方がいいと思う」と話す。