中日のルーキー小笠原慎之介投手(18)は5度目の先発でもプロ初勝利に届かなかった。先制点をもらいながらも、DeNAに逆転され6回3失点。木下との18年ぶりの新人バッテリーの奮闘むなしく、中日は48年ぶり8カード連続の負け越しで、借金は今季最多の15と沈みっぱなしだ。
同点の4回。1死から梶谷、筒香への連続四球から勝ち越し点を奪われた。「打たれたくない気持ちで厳しくいきすぎました」。課題だった変化球の制球が上向き、5回で70球。初めて6イニング目に入ったのは明らかな成長だったが、1点を追加され、イニングが伸びなかった。
本人は反省ばかりを並べたが、谷繁監督は「よく粘りながら投げた。負けて悔しいだろうが悔しさを近い将来に晴らしてほしい」と飛躍を期待した。
横浜スタジアムは神奈川県藤沢市に住んでいた幼少期からよく訪れていた。東海大相模のエースだった昨夏の神奈川大会は、同球場で18回自責ゼロ。プロでも中継ぎで2試合無失点。昨夏の甲子園優勝投手は、甲子園大会が開幕したその日に“先輩”として意地を見せたいところだった。
投げ合った今永は高校時代から目標にしていた左腕。「あのレベルにならないとプロでは通用しない」と自分を高めてくれる存在だった。だが、投げ負けて悔しさをあらわにした。
「中日は昔から守って勝つ野球。それに自分も早く入っていかないと」。6回3失点でも、好投しても、負けたら何の意味もない。竜の次代を担う18歳が、高い意識でリベンジを誓った。【柏原誠】



