一瞬、虎党に緊張が走ったのは7回、阪神の攻撃中だ。雨のため試合は午後7時48分から中断に入った。ここまで連続試合出場を続ける鳥谷はベンチスタート。この時点でまだ試合に出ておらず、雨で終了すれば思わぬ形で記録が途切れることになってしまう。
なんとか試合は再開。鳥谷は8回表から守りについた。アクシデントは去ったと思われたが、内容は波瀾(はらん)万丈だった。9回、亀井が内野に打ち上げた飛球をグラブに当てて落球。なんとも言えないムードが甲子園を包む。だが、ここは金田が踏ん張り、無失点。1点を追う形で9回の攻撃に入った。
1死から高山、原口、代打福留の3連打で同点。なおも1死一、二塁で鳥谷がこの試合初めての打席に入った。カウント3-1から沢村の投げた内角真っすぐを振り抜き、右前打。満塁とし、俊介のサヨナラ犠飛につなげた。
鳥谷 いい形でつなげられたのはよかったと思う。明日も頑張ります。
金本監督 (試合が終わる可能性があったので)先に守備から行かせた。最終回にうまくつながってくれたね。(サヨナラ勝ちは)よく9回にいってくれた。こういうのが夏場に出てくれたらよかったんだけど。
指揮官の嘆きは虎党と同じ思いだが、とにかくこれで今季初の6連勝。きょう10月1日の最終戦でもG倒すれば、ヤクルトの結果次第で4位フィニッシュが見えてくる。【編集委員・高原寿夫】



