初心に戻って再出発だ。巨人を自由契約になり、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団した村田修一内野手(37)が10日、栃木・小山市内でキャンプイン。新ユニホームでキャッチボールや打撃練習などを精力的に行った。「ずっと1人だったんで、みんなと走れて楽しかった。楽しく走って、楽しくバッティングして」。大勢で野球ができる喜びをかみしめた。

 入団会見では「コワモテなので」とひと回り年下の選手たちに溶け込めるか心配していたが、積極的に話し掛けた。ティー打撃では「トスあげたる」と申し出て、打席での心構えなどを助言。「自分の経験を伝えて、ここからプロに入る選手が出れば言うことなし。一緒に(NPBを)目指していけるように」と兄貴役を買って出る。打撃投手の生きた球も久々に打った。

 練習場「小山ベースボールビレッジ」は、もとは閉校した小学校。遊具が残る校庭に「僕も野球を始めたのは小学校のグラウンド。野球が好きだったころを思い出しながら取り組める」と笑みをこぼした。照準は4月7日の開幕戦。「やっぱりウリはホームラン。それで若い時から使っていただいたし、タイトルも取ってきた。栃木の球場でホームランが見せられれば僕も納得できる」と再びのアーチスト宣言。「ゲッツー打たないように頑張ります」と結んだ。【鎌田良美】