日本ハムが今季初のサヨナラ勝ち、両リーグ40勝に一番乗りで首位西武に0・5ゲーム差と肉薄した。

 2点を追う9回1死。「野球は最後まで分からない」と号砲を鳴らしたのはアルシアだ。右中間へ2戦連発の6号ソロ。「キレイな本塁打より、勝利のほうがうれしいね」と思いをつなぐ。2死一、二塁から代打の田中賢が右前適時打で同点とし、土壇場で振り出しに戻した。

 攻撃の手を緩めず満塁とたたみかけ、この日3三振の大田が冷静に押し出し四球を選び勝利を呼んだ。大田は「みんながつないでくれた打席。僕は何かしたつもりはないです」。野手は捕手清水をのぞき、全て使い切っての総力戦で連勝。栗山監督は「オレっぽいよね。みんなで勝ちきることに、すごい意味がある」と、かみしめた。沖縄の熱気に追い風を受け、今度は本拠地の北国を沸かせる。