プロ野球日本記録の2215試合連続出場を持ち「鉄人」の愛称で知られ、4月23日に上行結腸がんのため71歳で死去した元広島内野手、衣笠祥雄氏のお別れの会が28日、広島市内のホテルで開催された。

 会場には多くの写真パネルが飾られ、祭壇には笑顔の衣笠氏の写真が立てられた。午前は球界関係者を中心に多くの人が参列して献花。現役選手も姿を見せた。緒方孝市監督(49)は「亡くなられて2カ月があっという間に過ぎた。キャンプで会えなくて、シーズン中にまたいろんな話ができるかなと思っていたが、できなくて残念。悲しい気持ちです。これから厳しい勝負の時期に入っていくが、秋にリーグ優勝、日本一の報告ができるように精いっぱい頑張りますと写真の前で誓った」などと話した。

 ともに赤ヘル軍団を支えた山本浩二氏は「長い付き合いだから、寂しいのひと言。すべての写真が生き生きしている。あの当時のことを思い出した。早すぎた。それしかない。もっともっと野球界に貢献して欲しかった」と残念がった。

 主力選手と監督という関係で黄金時代を築いた古葉竹識氏は「大記録をつくって頑張ってくれた。サチには本当に感謝している」と話した。

 午後からは一般献花も行われる。