最大10あった貯金は、2まで目減りした。楽天が引き分けを挟んで今季ワースト8連敗で日本ハムと並ぶ3位に後退した。

先発美馬が7回無失点。腰痛から約1カ月ぶりに復帰した嶋とのバッテリーで踏ん張ったが、打線が沈黙した。1回に先頭茂木が三塁打でチャンスメークも銀次とブラッシュが連続三振。2試合連続で4番に据えた浅村も三ゴロに倒れた。連敗中1度もない先制の絶好機を逃し、平石監督は「ちょっと重苦しくなってしまった」。7回の攻撃前には「ちょっと打席で探っている感じ、受け身になっているんじゃないかと。『迷わずいこう』と」。円陣を組み、指揮官自ら鼓舞したが、1点が遠かった。

連敗中のチーム打率は1割9分1厘と低迷し、ウィーラーが2打点、浅村とブラッシュが1打点ずつにとどまる。つながりを欠く中でチームの打点トップ3を誇るポイントゲッターたちが力を発揮しきれていない。ここ6試合は毎日クリーンアップの並びに手を加え、この日は5番に移籍後初スタメンの下水流を起用した。模索が続く平石監督は「ズルズルいったら、上には絶対に行けない。上に上がるための試練。勇気を持って立ち向かう」と必死に前を向いた。【亀山泰宏】