矢野監督「日本一でハワイやぞって」猛攻で新ポーズ

  • ヤクルト対阪神 10ー0の大勝で、アロハポーズでハイタッチする大山(中央)ら阪神の選手たち(撮影・浅見桂子)

<練習試合:ヤクルト0-10阪神>◇22日◇神宮

虎が新ポーズも飛び出す猛攻や! 阪神がヤクルトとの練習試合(神宮)に14安打10得点で完勝した。2本塁打の大技だけでなく、5回のバスターエンドランなど小技も織り交ぜた。19年は「矢野ガッツ」が代名詞だったが、試合中に新しい「虎ポーズ」「アロハポーズ」を披露。20年は首脳陣、選手だけでなく、ファンやスタッフともこのポーズで一体感を強め、シーズン開幕を待つ。

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絶妙なバスターエンドランを決めた北條のポーズにベンチが沸いた。5回無死一、二塁。バントの構えから打って出て、同時に走者2人がスタート。膝元の低めの球を捉え、三遊間をゴロで抜く適時打とした。

北條 サイン通りしっかりできて。プラス、打点も付いて一番いい形になったので良かった。

その背番号2が一塁ベース付近であるポーズを見せた。ハワイのあいさつでおなじみの親指と小指を立てる「アロハポーズ」だ。ベンチでは矢野監督がアロハだけでなく、両手の指を曲げ、そのまま顔の前で両腕を広げる「虎ポーズ」も見せていた。こちらは手話で虎を意味するものだ。

矢野監督から広まったガッツポーズに続く、新ポーズお披露目にふさわしい猛攻だった。1番上本が初回に二塁打で切り込み、続く北條がファウルで粘った末の9球目を右飛。三進させ、マルテの遊ゴロによる先制につなげた。7回は島田の本塁打後、2死一塁から糸原、陽川が連続の初球攻撃でともに二塁打とし2点を追加。昨年12球団最少の538得点だった打線が、2本塁打に加え、進塁打、足を絡めた攻撃と引き出しの多さを見せた。

9回に右前打を放ってアロハを決めた主将の糸原は「日本一になったらハワイ」と由来を明かし、指揮官も意図を語った。

矢野監督 自分らを鼓舞するのもあるし、盛り上がれる。楽しむ1つとしてお互い共通した気持ちの中で。それがファンの人に広がって、ファンの人もやってくれるのが俺の中で理想。

新ポーズは矢野監督から糸原らに呼びかけられ、選手が発案したという。9回に2ランの陽川は出迎えた首脳陣や選手とアロハポーズの進化形? 「アロハタッチ」も。アロハは指揮官の頭の中にもあったようでスタッフも思って言った。

矢野監督 優勝するって決めてるやん。俺ら日本一になってV旅行でハワイ。裏方さんらも俺らがV旅行へ連れて行くぞって。

さらに続けた。

矢野監督 俺らだけでやっているわけではなく、気持ちがスタンド全部でつながって、1つの渦みたいになったら一体感ができる。

開幕はまだ見えないが、虎はファンとともに-。そんな意思表示の猛攻にも見えた。【松井周治】

▽阪神井上打撃コーチ(14安打10点の猛攻に)「理想的やね。『俺をみてくれ打』とかアピールを感じる。(5回の北條のバスターエンドランは)ああいうものは俺らが目指してるもの。足を絡めるのはテーマ。今日のジョーのなんか最高の形だよね」