日本ハム鶴岡慎也兼任コーチ(39)が、来季以降の現役続行に意欲を示した。自主トレ先の札幌市内の合宿所で、オンライン取材に対応。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今季開幕が不透明な中、野球ができる日常のありがたさを再確認した。コーチ兼任のチーム最年長は、今季開幕へ万全の準備を整えながら、節目の40歳を迎える来季も選手として完走することを視野に入れた。

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年に1度の誕生日に、秘めていた野球への情熱を再確認した。今月11日に39歳を迎えた鶴岡が、先行きの見えない現状を受け止めながら、選手への強いこだわりを見せた。

鶴岡 39歳と周りから言われて「そんなに年取ったんだな」と思いますけど、まだまだやる気というか、燃えるものがあります。まだまだ野球は続けたいなとあらためて思いました。

新型コロナウイルスの影響で、開幕延期を余儀なくされている。例年ならシーズンのまっただ中。「家族と一緒にいられたのはすごいうれしいことですけど、今までは試合の日に誕生日だった。やっぱり試合の日に誕生日がある方がいいなと、つくづく思いました」と、かみしめた。

状態をキープする難しさを痛感しながら、自主トレに励む日々。強めのキャッチボールで肩がなまることのないようにしている。「若い選手は逆に休んでもすぐ回復できるけど、僕らは休んだら何カ月と時間がかかっちゃう。いつ始まってもいいように、そのレベルで準備はしています」と体調管理に抜かりがない。

旧知の友と交わした約束が、よみがえってくる。約15年前の25歳の時。同学年の田中賢介スペシャルアドバイザーと「40歳くらいまで、やれる準備を始めよう」と話していた。

鶴岡 今こうやって野球ができない日々が続いて、本当に野球選手という仕事で、野球をするのが好きなんだと自分でも再確認できた。まだまだ野球選手でいる時間を長くしたいなと思います。早く野球をしたいですね。

事態の収束と、シーズンの始まりを願っている。