エースから記念すべき来日1号を放った。チームはマツダスタジアムで約2カ月ぶりの実戦となる紅白戦を開催。紅組の「3番三塁」で出場した新外国人ホセ・ピレラ内野手が1回に大瀬良の浮いたスライダーを強振し、左中間席に運んだ。松山の離脱を受け、朝山打撃コーチは西川を5番、ピレラを3番に置く打線を思い描いている。実戦再開初戦で早速テストされ、1発回答した。

3月6日に西武とのオープン戦で右手首付近に死球を受け、4月8日から1軍に復帰。25日にフリー打撃を再開すると、特打に加わるなどペースを上げてきた。「状態が非常にいいので、タイミングを取れていた。甘い球を見逃さずに仕留めることができた。自分がやるべきことをやって状態を維持したい」。コンディションとともに、打撃も上向いている。中軸の期待が高まるが「打順は関係ない。どこであろうとチームの勝ちに貢献したい」と冷静だ。

ブランクもあってか、三塁守備ではミスもあった。1回1死一塁で捕球したゴロを二塁へ悪送球。ピンチを広げ、失点につながった。「守備は練習していかないといけない。勝つチームは守備がしっかりしている」。開幕まで期間で守備のレベルアップにも励む。【前原淳】