西武が埼玉県中学野球連盟と連携協定を締結し、県選抜チームを「埼玉西武ライオンズジュニアユース」として支援していくことを9日、発表した。野球振興に基づき、県内で野球教室の開催や用具の寄付などを行ってきた。しかし野球競技人口の減少傾向を受け、埼玉を本拠地にする西武が、選抜チームの支援に1歩踏み込む。

これまで県選抜として活動してきたチーム名を「埼玉西武ライオンズジュニアユース」に変更。西武と同デザインのユニホームとキャップを贈呈し、アカデミーコーチのコーチ派遣で指導を行う。チーム構成は8月に県内の中学3年生を対象にしたセレクションで選抜。9月から11月までの活動期間で、練習や交流試合を行い、10月下旬から静岡・伊豆市で開催される「全国中学生都道府県対抗野球大会」(20年は新型コロナウイルスの影響で中止決定)に参加する。

西武の吉見太一アカデミーコーチは「この夏の試合がなくなってしまい、自分の力量が分からなくなっている選手もおられると思います。この機会を活用していろんな選手と共にプレーをする事で刺激を受けさらに自分の力を高めましょう」。長田秀一郎アカデミーコーチは「埼玉県中学生野球連盟さんとのご縁から、L-FRIENDSの考えに基づき、目標に向かって頑張る中、学生を一緒に応援させていただくことになりました。中学3年生の皆さん、さらに上のレベルで野球をすることを目指してぜひ挑戦してみてください」とコメント。野球振興活動を同連盟と協力していく。