ロッテ山口航輝外野手(20)が、お茶どころ静岡で待望の1発を放った。

0-0の3回2死一、二塁。楽天滝中の137キロ直球をすくい上げた。「打った瞬間に入ると分かる打球でした。角度も感触も良かったです」。アーチストらしい弾道で、左翼席中段まで運んだ。

2週間後が楽しみだ。ここまで9試合連続で4番で起用される。井口資仁監督(46)も「もちろん今の調子を維持してくれれば(開幕)スタメンもあります」と抜てきの可能性を示唆。プロ1、2年目と1軍経験ゼロの20歳が、安田や藤原と同様、一気にレギュラー奪取へ突き進んでいる。

中学時代、国語の授業で伊藤園主催「おーいお茶 新俳句大賞」に応募。「ラグビーの 選手の体 湯気が立つ」が佳作特別賞を受賞した。ブレークが期待され、キャンプイン前から報道陣に“新作”を求められるケースが増えた。

さて、待ち望んだ本塁打の1発の後はどう詠むか。「考えてきましたよ!」とノリがいい。

「3月だ サクラも咲くぞ オレも咲く」

さくらももこさんの名作漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台・清水も徒歩圏内の球場で、久しぶりの句を声に出して無事に披露。漫画でおなじみ「友蔵 心の俳句」のようにならずに済んだ。【金子真仁】

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