阪神の2軍キャンプが事実上、打ち上げとなった。球団は27日、高知・安芸の2軍キャンプに参加している才木浩人投手(23)と藤田健斗捕手(20)が新型コロナウイルスの陽性の判定を受けたと発表。ともに軽度の発熱と、才木は鼻づまり、藤田は喉の痛みとせき、倦怠(けんたい)感の症状があり、管轄の保健所が手配した隔離施設で療養している。

阪神の2軍では21日から26日までに片山雄哉捕手(27)植田海内野手(25)板山祐太郎外野手(27)ドラフト7位の中川勇斗捕手(18=京都国際)6位豊田寛外野手(24=日立製作所)の陽性が判明しており、今回で7人となった。取材に応じた嶌村球団本部長は「ファームのキャンプの方でこのような状況になりまして、安芸市の地元の皆さま方、またご来場を予定されていたファンの皆さま方にご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

チームは感染者が相次いでいることから、27日の練習を中止し宿舎で待機している。当初の予定でキャンプ打ち上げとなっていた28日の練習も中止する。帰阪についても同本部長は「確実にチーム内感染を止めるということを第一義的に考えております。それを一定期間、ある程度、クリアした上で帰阪する形になるかなと思います」と説明。陽性判定を受けていない選手らも帰阪を遅らせる可能性がある。