ロッテ佐々木朗希投手(20)が11日、自身も被災し肉親を失った東日本大震災から11年が経過し、ZOZOマリンで報道陣の代表取材に対応した。

当時、岩手・陸前高田市の小学3年生だった佐々木朗は、地震直後に高台へ避難。3兄弟で一夜を明かし、翌朝には母陽子さんと再会を果たしたものの、自宅は大津波で全壊。父功太さん(享年37)、同居していた祖父母を亡くし、その後大船渡市に転居した。

この日の質疑は以下の通り。

-3月11日を迎えて、どのような思いがありますか?

佐々木朗 11年たったんですけど、なかなかその時のつらさだったり悲しみというのは消えないとは思うんですけど、その中で今、野球にこうして打ち込めているのはたくさんの方々の支えがあってと思うので、支えてもらった方たちには感謝しかないです。

-影響力のある立場、どのように伝えていきたいか?

佐々木朗 こうして今日僕が話すことで、思い出してもらえたりだとか、思ってもらうことに意味があるのかなと思うので。あとは、まだ(震災を)知らない子どもたちとかもいると思うんですけど、今ある当たり前のことだったりだとか、身近にいる大切な人たちのことを、今よりも当たり前だと思わずに向き合ってもらえたらなと思います。

-今シーズンにかける思いは?

佐々木朗 今シーズンは開幕から1年間(先発ローテーションで)回れるように、去年よりも試合数を多く投げて、しっかり結果を残して、たくさんの人に喜んでもらえるように頑張りたいなと思っています。

-東北の方々にどんな姿を見せたいか

佐々木朗 試合でたくさん投げて、1つでもいいプレーを多く見せられるように頑張って、喜んでもらえるようにできたらなと思います。