ソフトバンクのエース千賀滉大投手(29)が、故郷の愛知で約1カ月半ぶりの今季4勝目を挙げた。右肘の張りで登板間隔を空け、2週間ぶりの先発マウンドで6回途中を無失点。最後は足がつってしまい、6回1死で緊急降板となったが、対中日戦の初白星を手にし「小さい頃に来ていたこのドームで投げられることがうれしい。勝てたのでうれしく思います」と喜んだ。
投球だけではなく、打撃でも、ファンを喜ばせた。2回の初打席では野手顔負けのフルスイングを披露。4回1死二、三塁の好機では、中日大野雄の変化球に食らいついて左翼へ先制犠飛を放ち、プロ初打点を記録。リーグと交流戦首位を守る、値千金の決勝点になった。
だが、打席での奮闘が裏目に。「フルスイングした結果、体がつりました」。5回頃から足がつりはじめ、6回1死で降板。「地元で勝って、こんなに反省するとは思わなかったくらい。何してんだって思ってます。本当に勝てて良かったな、一安心というのはあります」と苦笑い。藤本監督も「足をつったから代えただけ。あんなに(バットを)振らなくていいんですよ」と叱った。次回登板には影響がない見込みだ。
地元の蒲郡市から、100人以上の野球少年を招待。千賀は「ああいう田舎からこうやってナゴヤドームを見る側じゃなくて、プレーする側に立てた。僕がなれたなら、誰でも可能性はある」。投打での活躍で、子どもたちに夢を見せた。【山本大地】
○…今宮が今季7度目の猛打賞で、12安打6得点の打線をけん引した。4回、先頭で左前打。その後、千賀の左犠飛で決勝のホームを踏んだ。打率をリーグ2位の3割4分8厘に上昇させ「コンパクトに、体を振らないようにすることしか意識していない。それがいい打球につながっている。これを続けていきながらものにしていきたい」と好調の要因を明かした。
○…デスパイネがダメ押しの1発で勝利を決定づけた。3-0の8回1死一塁で代打で登場。中日山本の146キロ直球をとらえ、バンテリンドームのバックスクリーンに運んだ。リードを5点に広げる今季1号2ランに「今季1本目のホームランというのはやっぱりうれしいね。チームの勝ちにつなげられるように、力になっていくだけだよ」と腕まくりした。
▼千賀が自ら先制点となる決勝犠飛を放って4勝目。交流戦で投手のV打はこの日の小川(ヤクルト)もいるが、パ・リーグの投手では13年6月18日広島戦の大谷以来。ソフトバンクでは05年6月8日広島戦の馬原に次いで17年ぶり2人目。千賀はプロ初打点だったが、馬原は初安打初打点となる適時二塁打だった。
▽ソフトバンク甲斐(8回1死三塁で中前適時打)「チャンスだったので、とにかく追加点を、という気持ちだけでした。投手陣が頑張っている中で、大きい追加点を取ることができて良かったです」
▽ソフトバンク野村勇(8回から代走で出場し、9回に右中間に適時二塁打)「とにかく積極的に思い切って自分のスイングをしようと打席に入りました。いいタイミングでいいバッティングができたと思います。追加点となる1本がでて良かったです。継続して結果を出せるように準備を大事にしていきたいです」



