阪神は「8回の男」湯浅京己投手(22)が打ち込まれ、連勝が5でストップした。自身今季最多の3失点で、4月12日中日戦以来、18試合ぶりの2敗目。矢野監督は「今までいい形でずっと頑張ってきてくれている。打たれない、負けない投手はいない。悔しさを次のバネにしていけばいい」とかばった。

今季4年目で覚醒したセットアッパーはここまで17ホールドを挙げ、17試合連続無失点、防御率0・78を誇っていた。同点に追い付いた直後。指揮官は「湯浅のボールを投げられれば抑えられる」と、4番牧、ソロを放っていた5番宮崎と続く8回に投入した。牧を空振り三振も、連打を浴び1死一、二塁。神里に高めのフォークを捉えられ、中堅フェンス直撃の2点三塁打を許した。続く嶺井は前進守備の遊ゴロに打たせたが、中野の本塁送球が間に合わず(記録は野選)。無念の途中降板となった。

6月1日から続いた甲子園での連勝も7で止まった。21日からはゲーム差なし4位の広島と3連戦。今季7敗1分けだが、チーム状況は違う。交流戦を12勝6敗で2位で終え、再開後最初のDeNA3連戦を2勝1敗で勝ち越した。「経験をプラスに成長していける。そういう負けになったと思う」。矢野監督が右腕に向けた言葉はチームそのものにも向いている。【石橋隆雄】

○…ケラーは甲子園初登板で来日最速156キロを計測した。9回に登板し、1回を無安打無失点。先頭の2番森はカーブで遊ゴロ。1死球の後、4番牧はカーブで三ゴロ、5番宮崎は152キロ直球で中飛に仕留めた。「甲子園のファンの前で投げることができて、とてもうれしかったし興奮した。これからも1つ1つの球種の質を上げながら、今日のような投球ができるように頑張りたい」。徐々に状態を上げている。

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