ソフトバンク東浜巨投手(32)が、16勝で最多勝を獲得した17年以来、5年ぶりの2桁勝利に到達した。

6回途中7安打3失点で今季10勝目。エース千賀と並んでチームトップだ。「なかなかチームに貢献できないシーズンが多く、久しぶりの2桁勝利は素直にうれしいです」。直球は150キロに満たずとも、シンカーやカットボールなどを中心に粘りの投球を見せた。

悔いも残った。5-1の6回無死一塁。同じ沖縄県出身の山川に39号2ランを献上した。2点差に迫られ、なお2死三塁のピンチを作って降板。2番手の嘉弥真が後続を断ったが「6回は打たれてはいけないバッターに打たれてしまった。あのような形で降板してしまい、チーム、中継ぎの方に申し訳ないです」と猛省した。藤本監督は試合前に「山川の『どすこい』は聞きたくないし、見たくもない」と話していたが、現実に。試合後も「山川のホームランでペースを乱したかなという感じ。これで勢いに乗られたら困るので、明日からまた締めていきたい」と、さらに警戒を強めた。

これで本拠地の西武戦は通算9試合で6勝0敗、防御率1・50。今季は5月11日にノーヒットノーランを達成するなど、レオキラーぶりを発揮している。「今季は開幕から投げ続けられているというところは、自信にしたい。まだシーズンは続くので10勝に満足することなく、これからもチームの力になれるように頑張ります」。まだ勝ち星を積み重ねていく。【只松憲】

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